くにゅーニュース(2009年1月)
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恐竜になったトヨタ

トヨタは、09年度3月期の営業損益が1500億円の赤字見通しと発表。
世界不況による「売上げ不振」と「円高」が、その原因。

取り巻く環境が厳しいのは事実だが、トヨタがこの程度で赤字になったら困るのである。
どこに問題があるのか、何が必要なのか、専門家の意見をまとめた。

「恐竜になったトヨタ」
車を造れば、売れる時代が続いた。
トヨタは世界各国に自動車工場を作った。
その結果、効率が悪くなったのである。
派遣切りをしても赤字が解消できない、巨大化したため身動きの取れなくなった恐竜のように。
          
「得意のカイゼンができるのか?」
今、求められているのは、経営戦略の見直し。
無駄を省くことと、売れるクルマを造れること。
         
「電機・50k、自動車・150k」
一般的に、製造メーカーが効率的な経営をするには、工場や研究所を本社から100km以内に集中する必要がある(経営資源の集中)。
製品サイクルが早い電機は、本社から50km以内。
モノが大きく、部品が多い自動車メーカーでも、半径150km以内に経営資源を集中する必要が。
        
「F1や世界サッカーからの撤退は、当然?」
トヨタが押えなければならないのは、北米市場である。
そのため、北米であまり人気の無いF1や、サッカーのスポンサーを続けるのは、効率的で無いのは事実。
また、国内のテレビ広告も、あまり効果は無いようである。
日本で、トヨタを知らない人はいないから。
新車のCMだけで、十分のようである。
        
「売れない原因は、デザインと燃費」
社内で「カッコイイ」クルマを作れないなら、外部に委託する必要がある。
1ガロン(3.8リットル)あたり50マイル(80km)走るクルマを目指すべきである。
ハイブリッドのプリウスなら余裕のレベルだが、普通の車、たとえば、カローラにもこれくらいの燃費効率が必要なのである。
        
「すべての恐竜が滅んだわけでは無い」
恐竜の多くは滅んだが、一部は鳥に進化し、生き延びた。
現在、飛び回っている小鳥たちこそ、恐竜の進化した姿である。
トヨタだけでなく、他の自動車メーカーや電機メーカーも、環境に対応し進化できるかどうか、正念場を向かえている。
        
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