くにゅーニュース(2011年4月)
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福島第1原発事故、レベル7に

2011年4月12日、原子力安全委員会、原子力安全・保安院が、東京電力福島第1原発の事故を、INESの評価で『レベル7』に引き上げると発表。
(これまでは、レベル5としていた)

レベルが引き上げらたのは、福島第一原発で、これまでに放出された放射性物質の量(計算による)が、レベル7の基準に至ったため。

レベル7は、事故の8段階評価の中で、一番悪い評価。
過去、レベル7の原発事故は、1986年に起ったチェルノブイリ原発事故のみ。

【安全委員会、保安院が計算した放射性物質放出量】
☆保安院の計算によると、37万テラベクレル。
☆安全委員会の計算によると、63万テラベクレル。
(安全委員会、保安院それぞれが、モニタリングの測定結果から逆算して計算)
<参考>
チェルノブイリでの放射性物質の放出量…520万テラベクレル。

【INES(国際原子力事象評価尺度)】
国際原子力機関と経済協力開発機構原子力機関が策定した、原子力発電所の事故・故障の大きさ、影響を測る尺度。
レベル0から7までの8段階で評価している。
レベル7…深刻な事故
(数万テラベクレル以上の放射性物質が外部放出。原子炉や放射性物質障壁が壊滅、再建不能。1986年のチェルノブイリ原発事故)
レベル6…大事故
(数千から数万テラベクレルの放射性物質の外部放出。原子炉や放射性物質障壁に致命的な被害)
レベル5…事業所外へリスクを伴う事故
(数百から数千テラベクレル相当の放射性物質の外部放出。原子炉の炉心や放射性物質障壁の重大な損傷)
レベル4…事業所外への大きなリスクを伴わない事故
(数ミリシーベルトの公衆被曝。原子炉の炉心や放射性物質障壁のかなりの損傷)
レベル3…重大な異常事象
(10分の数ミリシーベルトの公衆被曝。重大な放射性物質による汚染)
レベル2…異常事象
(法定の年間線量当量限度を超える従業員被曝)
レベル1…逸脱
(運転制限範囲からの逸脱)
レベル0…尺度以下
(安全上重要ではない事象)
*放射性物質の量は、ヨウ素131に等価して合計します。
ニュースINDEX.2011年4月
★災害・国内
『原発事故』

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