くにゅーニュース(2011年4月)
ホーム ニュース・経済 健康・料理 生活関係 テレビ娯楽 旅・観光 スポーツ
放射能濃度、基準の750万倍

2011年4月5日、東京電力が、福島第1原発2号機の取水口付近で採取された、海水の分析結果を発表。

4月2日採取された海水からは、放射性ヨウ素131が1立方cmあたり30万ベクレル(国の基準の750万倍)。
4月4日採取された海水からも、放射性ヨウ素131が1立方cmあたり20万ベクレル(国の基準の500万倍)。
また、4日の海水からは、放射性セシウム137も、1立方cmあたり9万6千ベクセル(国の基準の110万倍)。

なお、この非常に高濃度の汚染水は、5日現在も海に流出している。

また、同日、原子力安全保安院が、福島第1原発1~3号機の建屋や、外の立て坑にたまっている高濃度の汚染水は、計約6万トンと推定されると発表した。

東京電力は、海への流出を止めたあと、この高濃度の汚染水を、集中廃棄物処理施設などに取り込む予定。
(そのため、昨日から、集中廃棄物処理施設内の低濃度の汚染水を海に流している。高濃度の汚染水を入れるため)

【ヨウ素131】
ヨウ素の同位体。核分裂によって生成される。
半減期は、8日。
放射性ヨウ素を体内に取り込むと、甲状腺に集まる。
そして、放射線をあびせ、遺伝子を傷つける。
被爆量が多いと、数年~十数年後に甲状腺ガン(甲状腺機能障害)を起こすことも。
乳幼児から成長期までの子供は、甲状腺が活発で、ヨウ素を吸収しやすいので、注意が必要。

【セシウム137】
セシウムの同位体。ウランの核分裂により生ずる。
半減期は、30年。
体内に入ると、血液の流れに乗って、腸や肝臓に。
そして、カリウムと置き換わって筋肉に蓄積。
その後、腎臓を経て、体外に排出される。
体内に取り込まれてから、体外に排出されるまで、100日から200日。
この間、ガンマ線を放射し、体内被曝させる。
なお、セシウム137は、医療用の放射線源に使われている。
ニュースINDEX.2011年4月
★災害・国内
『原発事故』
くにゅーニュース