☆1号機、メルトダウンしていた
2011年5月12日、東京電力が、福島第1原発1号機の圧力容器で、これまで考えていたより、冷却水の量が少なかったと発表。
(作業員が1号機の原子炉建屋内に入り、水位計、圧力計などを確認したため、わかった)
このため、圧力容器にある燃料棒が完全に露出していた。
(核燃料棒が、水に浸かっていない状態)
すでに、核燃料は過熱・融解し、大半(100%)が容器底部に落下。
(これまで、核燃料損傷割合は、1号機で55%程度と見られていた)
圧力容器に、直径数センチ程度の穴に空いている。
(燃料の熱で、配管の溶接部が溶けて、穴ができた)
(この穴から水が漏れている)
このことを受け、東京電力は、メルトダウン(炉心溶融)であることを認めた。
(当初から、メルトダウンが起こっていると主張する専門家もいた)
また、格納容器も損傷していると発表。
(格納容器からも水が漏れている)
1号機では、水棺(水で満たし冷却)作業を進めていたが、作業工程やシステムの見直しに迫られる状況となった。
【メルトダウン】
炉心溶融。あるいは炉心融解ともいう。
原子炉中の核燃料体が過熱し、多くの燃料集合体が融解すること。
通常、多量の放射能の漏洩を伴い、原子炉事故で最も危険とされる。
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