くにゅーニュース(2011年5月)
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☆福島第1原発に関する情報(5月4日0時)

2011年5月4日0時現在の「東京電力福島第1原発に関する情報」です。

【東京電力福島第1原子力発電所に関する情報】
<経緯>
①地震により福島第1原発は、緊急停止。
②しかし、地震と津波により、「原子炉を冷やす」ということができなくなった。
(バックアップの非常用電源が働かず、原子炉に冷却水を注入できなくなった)
③冷やすことが出来なくなったため、原子炉(圧力容器内)の圧力が高くなった。
また、炉心の核燃料も融解。
④原子炉の圧力を下げるため、弁を開いて気体(放射性物質を含む)を外へ逃がした。
(ベント。1,2,3号機)
⑤原子炉から漏れ出した水素ガスが、建屋内にたまり、建屋が吹き飛ぶ水素爆発を起こした。
(1号機、3号機)
⑥核燃料が融解したため、圧力容器と格納容器に損傷が。
(2号機と3号機。原子力安全委員会3/29)

☆東京電力福島第1原発の事故は、INESの評価で『レベル7』。
(一番悪い評価。深刻な事故)
放射性物質放出量は、
・保安院の計算によると、37万テラベクレル。
・安全委員会の計算によると、63万テラベクレル。
(4/12発表。事故発生からの累積。約1ヵ月の累積)

<現況>
原子炉には、放出された量の100倍から300倍の放射性物質が残っている。
原子炉内の核燃料損傷割合は、1号機55%。
2号機35%。
3号機30%。
(東京電力4/27発表)
・今も、放射性物質の流出(放射能漏れ)が続いている。
(4/5時点で1日あたり154テラベクレル。原子力安全委員4/23発表)
・生コン圧送機などを使い、原子炉建屋に放水を行っている。
・多量の高濃度、放射能汚染水が発生している。
☆政府や対策本部が発表する情報に、ご注意を。
        
<見通し>
・数カ月から9ヵ月で、放射性物質の放出抑制を。(東電4/17)
*原子炉から核燃料を取り出すまで(安全な状態)には、10年以上掛かると言われている。

<福島原発に関する指示等>
○福島第1原発
☆「警戒区域」が設定されました(4月21日)。
・福島第1原発半径20km圏内が、4月22日0時から「警戒区域」に。
警戒区域…緊急事態応急対策に従事する者以外、立入り禁止となります。
(市町村長が、一時的な立入りを認める場合を除き)

☆福島第1原発の半径20km圏外にも、「計画的避難区域」と「緊急時避難準備区域」が設定されました(4月22日)。
「計画的避難区域」
事故発生から1年内に、放射能の積算線量が20ミリシーベルトに達するおそれのある区域。
指定された区域は、葛尾村、浪江町、飯舘村、川俣町の一部、南相馬市の一部。
計画的避難区域の住民は、別の場所へ、計画的に避難することが求められます。
「緊急時避難準備区域」
広野町、楢葉町、川内村、田村市の一部、南相馬市の一部。
この区域の住民は、緊急時に、屋内退避や避難ができる準備を。
(自主的避難要請も出ています)

○福島第2原発
避難指示…半径8km圏内(4月21日)
         
【避難指示の経緯】
(原子力災害対策本部長「内閣総理大臣」指示)
3月11日…福島第一原発の半径3km圏内の避難、3km~10km圏内の屋内退避。
3月12日…福島第一原発の半径10km圏内の避難。
3月12日…福島第二原発の半径3km圏内の避難、3km~10km圏内の屋内退避。
3月12日…福島第二原発の半径10km圏内の避難。
3月12日…福島第一原発の半径20km圏内の避難。
3月15日…福島第一原発の半径20~30km圏内の屋内退避。
4月21日…福島第一原発の半径20km圏内を22日0時から警戒区域に設定。福島第二原発の避難区域を半径10km圏内から半径8km圏内に変更。
4月22日…福島第一原発から半径20kmから30km圏内に設定されていた屋内への退避を解除。代わって、計画的避難区域と緊急時避難準備区域を設定。
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『福島第1原発』

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