村上ファンド事件、確定
２０１１年６月６日、最高裁が、村上世彰（よしあき）被告の上告を、棄却と決定。
これにより、村上ファンド事件における、同被告の証券取引法（現金融商品取引法）違反の罪が確定した。
（懲役２年、執行猶予３年、罰金３００万円、追徴金１１億４９００万円）
【村上ファンド事件】
ニッポン放送株インサイダー取引事件。
２００４年１１月８日、ライブドアの幹部から、同社のニッポン放送株大量取得の情報を得る。
村上ファンドは、公表前に約１９３万株（約９９億円）を購入。
その後、高値で売り抜け、約３０億円の利益を得た。
２００６年、インサイダー取引で、村上ファンド代表・村上世彰が逮捕される。
村上側は、ライブドアの放送株大量取得について、「実現の可能性が低く、インサイダー情報ではない」として、無罪を主張。
１審の東京地裁判決は、「プロによる悪質な犯罪」として、懲役２年の実刑。
２審の東京高裁判決は、「株取引のプロによる犯罪。責任は軽視できないが、実刑は重すぎる」として、執行猶予を付けた。
最高裁は、上告を棄却し、２審判決が確定。
（懲役２年、執行猶予３年、罰金３００万円、追徴金１１億４９００万円）
【村上ファンド】
投資、企業の買収合併などのコンサルティングを行っていた企業グループの通称。
中核企業は、Ｍ＆Ａコンサルティング、ＭＡＣアセットマネジメント。
経営者は、元通商産業省官僚の村上世彰、元野村證券次長の丸木強、元警察庁官僚の滝沢建也ら。
トップ・村上世彰の名前から、村上ファンドと呼ばれていた。
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