くにゅーニュース(2011年7月)
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為替、一時、1ドル77円台

2011年7月26日、東京外国為替市場で円高が進み、一時、1ドル77円に。
(7月27日午前0時時点で、1ドル78円前半)

今回の円高の、もっとも大きな要因は、アメリカの債務引き上げ問題。

アメリカの債務が、決められた債務の法定上限に達しているため、このままでは、国の資金繰りができなくなる。
そのため、アメリカ連邦債務の法定上限を引き上げることが必要となっている。

この債務引き上げをめぐって、政府と議会が対立。
(下院で多数を持つ共和党が、大幅な歳出削減を求めている)
現時点(7月26時点)では、議会と政府の妥協点が見出せず、膠着状態。

8月2日までに、連邦債務の法定上限を引き上げられなければ、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性が出ている。
(国債の利払いや償還資金が調達できなくなる)

【アメリカ連邦債務の法定上限】
アメリカ連邦政府が、借りることができる債務の上限。
法律によって決められている。
現在(2011年7月26日)の法定上限は、14兆2940億ドル。
2011年5月16日に、連邦政府の債務が法定上限に達した。
それ以降、連邦職員の年金基金への拠出を一時的に停止し、債務不履行を回避してきたが、8月2日には債務不履行に陥ると予測されている。

【主な円高要因】
1、ヨーロッパの信用不安
ギリシャに始まった信用不安が、ユーロ圏全体に波及。
ユーロ安から円高に。

2、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、5月の貿易赤字は502億ドル)
連邦政府の債務が巨額に。

3、日本当局の怠慢
機能不全に陥っている菅政権と、ノロマな亀の日銀。
円高が進んでも有効な対策が打てない。

4、他国の思惑
中国などが、リスク分散に動くと見られていること(ドル離れ)。
(2011年6月末で中国の外貨準備高は3兆1975億ドル。アメリカ国債とドル資産が中心)

5、マネーゲーム
「当分、ヨーロッパの信用不安が治まらない」
「アメリカ経済の立て直しに、時間が掛かる」
「日本当局は、有効な対策がとれない」
そう考えた投資家が、さらに円高が進むと読み、円を買っているため。
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