円高、続く
2011年8月12日、東京株式市場の日経平均株価は、前日比18.22円安の8963.72円。
11日のニューヨーク市場のダウ平均は大幅な上昇となったが、東京市場は冴えない動き。
大きな原因は、円高が続いていること。
12日午後8時時点で1ドル76円後半。
8月4日に、日銀が介入し、一時は、1ドル80円台に戻したが…。
その後、再び、円高が進み、1ドル76円台の円高状態に。
結局、日銀の介入は、功を成さずに終った。
「1ドル80円が防衛ライン」
「政府、日銀は、本気で死守してもらいたい」
そういう意見も強いが…。
「現在の政権は、死に体。何もできない」
という意見が、大多数。
結局、円高対策も、次の政権に丸投げのようである。
【主な円高要因】
1、ヨーロッパの信用不安
ギリシャに始まった信用不安が、ユーロ圏全体に波及。
ユーロ安から円高に。
2、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、5月の貿易赤字は502億ドル)
連邦政府の債務が巨額。
失業率が高い。
(6月の失業率は9.2%)
3、日本当局の怠慢
機能不全に陥っている菅政権と、ノロマな亀の日銀。
円高が進んでも有効な対策が打てない。
4、他国の思惑
中国などが、リスク分散に動くと見られていること(ドル離れ)。
(2011年6月末で中国の外貨準備高は3兆1975億ドル。アメリカ国債とドル資産が中心)
5、マネーゲーム
「当分、ヨーロッパの信用不安が治まらない」
「アメリカ経済の立て直しに、時間が掛かる」
「日本当局は、有効な対策がとれない」
そう考えた投資家が、さらに円高が進むと読み、円を買っているため。
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