円高進む、1ドル80円台に
2012年4月11日、東京外国為替市場は、1ドル80円後半の取り引きとなった。
(11日13時時点で、1ドル80円後半の取り引き)
前日のニューヨーク外国為替市場で、1ドル80円台まで、円高が進んだ流れを受けた形。
「10日に行われたの日銀の金融政策決定会合が、現状維持だったため、円高が進んだ」
市場関係者からはそういう意見が。
現在、もっとも効果がある円高対策は、通貨量を増やすこと。
ところが、10日の金融政策決定会合では、市場に供給する基金を増やすことを見送った。
(通貨量のアップを見送った)
このため、円高が進んだ模様。
【主な円高要因】
1、ヨーロッパの信用不安
ギリシャに始まった信用不安が、ユーロ圏全体に波及。
ユーロ安から円高に。
2、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、毎月の貿易赤字が500億ドル前後)
連邦政府の債務が巨額に。
3、日本当局の怠慢
機能不全に陥っている民主党政権と、ノロマな亀の日銀。
円高が進んでも有効な対策が打てない。
4、他国の思惑
中国などが、リスク分散に動くと見られていること(ドル離れ)。
(2011年6月末で中国の外貨準備高は3兆1975億ドル。アメリカ国債とドル資産が中心)
5、マネーゲーム
「当分、ヨーロッパの信用不安が治まらない」
「アメリカ経済の立て直しに、時間が掛かる」
「日本当局は、有効な対策がとれない」
そう考えた投資家が、さらに円高が進むと読み、円を買っているため。
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