2012年度スタート、上値が重い
2012年4月2日、2012年度スタートの東京株式市場・日経平均株価(終値)は、昨年度末比+26.31円の10109.87円。
年度スタートの取り引きは、「上げ」て終えた。
「不安材料が多くて、上値が重い」
市場関係者からは、そういう意見が。
午前中は100円を超える場面もあったが、結局、20円強の上げで終わった。
中東情勢の緊迫化など、不安材料が多いため、どうしても、上値が重いようである。
【主な株安要因】
1、ヨーロッパの信用不安
ギリシャに始まった信用不安が、イタリア、ポルトガル、スペインなどユーロ圏全体に波及。
この信用不安が日本の株式市場にも。
2、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、毎月の貿易赤字が500億ドル前後)
さらに、連邦政府の債務が巨額。
これらが、アメリカ株式市場の下落に。
そして、日本市場にも悪影響を。
(株安連鎖)
3、円高
ヨーロッパの信用不安、アメリカの景気悪化を受け、円高に。
円高は日本の輸出産業(自動車、電機など)の収益悪化となり、結果、輸出割合の高い企業の株が売られ、相場全体を下げることに。
4、現物市場への資金の流出
世界経済の悪化を受け、投資家が株式市場から、より安全な現物市場(金など)へ資金を移動させたため。
|
|
|