経常収支は7兆を超える黒字
2012年5月10日、財務省が、日本の2011年度・国際収支状況(速報値)を発表。
(2011年4月~2012年3月までの1年間の国際収支)
それによると、2011年度の経常収支は、7兆8934億円の黒字。
ただし、前年度比-52.6%の減少。
(前年度は、16兆6593億円の黒字)
2011年度は、東日本大震災が起こり、貿易収支が3兆円を超える赤字となったため。
とは言え、所得収支(海外からの配当等)が14兆円を超える大幅な黒字であるため、貿易赤字をカバーし、日本の経常収支は黒字を続けている。
【2011年度・経常収支】
・+7兆8934億円
<内訳>
・貿易収支…ー3兆4495億円
(輸出62兆6272億円、輸入66兆767億円)
・サービス収支…ー1兆8525億円
・所得収支…+14兆2883億円
・経常移転収支…ー1兆929億円
【経常収支】
国の対外経済取引の状況を表す指標。
貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支からなる。
<貿易収支>
輸出額から輸入額を差し引いた金額。
<サービス収支>
国境を越えたサービスの取引の収支。
輸送、旅行、通信、建設、保険、金融、情報、特許権使用料など。
旅行の割合が高い。
(外国人観光客が日本で使った金額ー日本人が海外旅行で使った金額)
<所得収支>
海外投資の収支(利子、配当金)と、国境を越えた雇用者報酬受取等の収支。
<経常移転収支>
政府間の無償資金援助、国際機関への拠出金など。
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