ギリシャ、中道グループで過半数
2012年6月17日、ギリシャ議会の再総選挙が行われた。
5月6日に行われた総選挙で、連立与党が過半数割れしたうえ、新たな連立政権樹立の協議が決裂。
(議会の過半数を押さえる政権ができなかった)
そのため、6月17日に再選挙となっていた。
6月18日(日本時間)、ほぼ開票作業が終わり(開票率99%)、『新民主主義党』(中道グループ)が29%強を獲得、第1党となった。
(ギリシャ内閣府発表)
また、同じ中道グループの『全ギリシャ社会主義運動』と合わせると(5月までの連立政権)、過半数を獲得することが確定。
この結果、ギリシャはユーロ圏に留まり、緊縮策による財政建て直しが続けられる見通しとなった。
【ギリシャ議会・総選挙】
一院制で、議員は300人。
任期は、4年。
2012年5月6日、ギリシャ議会総選挙が行われた。
結果は、連立与党(全ギリシャ社会主義運動と新民主主義党)が大幅に議席を減らし、過半数割れ。
(2党合わせて149議席。選挙前は2党で201議席)
選挙前、連立与党は財政危機のギリシャを立て直すため、財政緊縮を行なった。
(欧州連合の指導によるもので、緊縮策と引き換えに、さらに支援を貰う予定)
ただ、この緊縮策はギリシャの景気を悪化させ、国民の間に不満が。
総選挙では、その不満が、緊縮策に反対する左派政党や右派政党の躍進となり、連立与党(中道グループ)は大敗。
新たな連立政権(過半数を目指して)を目指し、各政党間で協議が続けられたが…。
2012年5月15日、ギリシャ大統領府が、連立協議が決裂、再選挙を行うことが決まったと発表。
(過半数に達する連立ができなかった)
2012年6月17日、再総選挙の結果、新民主主義党と全ギリシャ社会主義運動の2党で過半数を獲得。
(ユーロ圏に留まり、緊縮策が続けられる見通しに)
【ギリシャ財政問題】
財政赤字が、国内総生産(GDP)の13%近くに。
債務残高も国内総生産の113%。
(ギリシャ債務残高…3500億ユーロ。約35兆円)
そのため、デフォルト状態に陥る。
欧州連合が救済に。
2011年10月27日、欧州連合が、ギリシャ支援策等で合意
<合意内容>
・ギリシア国債を保有する銀行に、元本の50%削減を求める。
・来年6月末までに、銀行の自己資本比率を9%へと引き上げる。
・ヨーロッパ金融安定化基金を、1兆ユーロに拡充する。
など。
なお、支援策は、ギリシャの大幅な財政削減を求めている(財政緊縮を)。
【ギリシャ共和国】
通称、ギリシャ。
ヨーロッパの南東、バルカン半島最南端部に位置する共和制国家。
国土は、バルカン半島の領土と約3000の島によって構成される。
人口は、1千1百万人強。
産業は、農業、鉱業、工業、輸送業、観光。
中でも、観光、海運業、移民からの送金が、ギリシャの三大収入源となっている。
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