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消費税率引き上げ法案、成立

2012年8月10日、参議院本会議で、消費税率引き上げ法案の採決が行われ、賛成多数で可決、成立しました。
    
民主党、自民党、公明党の3党が賛成し、賛成188票、反対49票での可決・成立です。
これにより、消費税率は、現行の5%から、2014年4月に8%、15年10月に10%となります。

なお、この採決で民主党の6人の議員が反対に回りました。

■消費税率引き上げ法案の経緯
・2011年12月30日、政府(民主党政権)は「社会保障と税の一体改革」の政府案(原案)を決定。
政府案は、消費税率を2014年4月に8%へ、さらに、15年10月には、10%へ引き上げることを柱としたもの。
   
消費税率引き上げを含む政府案であるため、その後、一般的には「消費税率引き上げ法案」と呼ばれることになりました。

・2012年5月8日、衆議院で、消費税率引き上げ法案が審議入り。

・2012年6月8日から、民主(与党)、自民、公明(野党)の3党による、消費税引き上げ法案の修正協議が始まりました。
ねじれ国会のため、また、民主党内に反対意見が強いため、政府は、野党(自民、公明)の協力を仰ぐ形となりました。

・2012年6月15日、自民党の石原幹事長が、大筋で協議がまとまったことを公表。

・2012年6月21日、国会会期が79日間延長され、9月8日までとなりました。

・2012年6月26日、衆議院で、消費税率引き上げ法案が採決され、民主、自民、公明、国民新党、たちあがれ日本などが賛成し、可決。参議院に送られました。
     
なお、民主党の小沢一郎元代表のグループなどが反対し、欠席に回ったため、有効投票総数459票、賛成363票、反対96票での可決となりました。

・2012年7月2日、小沢一郎元代表のグループ50名が、民主党に離党届を提出。

・2012年7月4日、民主党を離党した小沢グループが、新たな会派を結成、両院に届け出。
衆議院での会派名は「国民の生活が第一・無所属の歩(あゆみ)」、参議院での会派名は「国民の生活が第一」。
       
その後、国民の生活が第一と新党・きづなが、衆議院で統一会派を結成。
新しい会派名は、「国民の生活が第一・きづな」となりました。

・2012年7月11日、参議院で、消費税率引き上げ法案が審議入り。

・2012年8月3日、野党7党が党首会談を行い、野田政権に対する不信任案を共同で提出することを決定。
      
野党7党は、みんなの党、共産党、社民党、新党改革、新党日本、国民の生活が第一、きづな。7党が野田政権が進める消費税引き上げ法案に反対で一致しました。

・2012年8月6日、自民党は、野田総理が法案成立後の解散を約束し、法案の採決を行わなければ、不信任案を衆議院に、問責決議案を参議院に提出する予定と、石原伸晃幹事長が会見で明らかにしました。

・2012年8月7日、野党が共同で、衆議院に野田内閣不信任決議案(野党6党)を、参議院に問責決議案(野党7党)を提出。
野党6党は、みんなの党、共産党、社民党、新党日本、国民の生活が第一、新党きづな。野党7党は、みんなの党、共産党、社民党、みどりの風、国民の生活が第一、新党改革、新党大地。

・2012年8月8日、民主、自民、公明の与野党3党が、法案成立後、「近いうちに信を問う」ということで合意。
・2012年8月9日、衆議院本会議で、野党6党が提出した内閣不信任決議案が否決。

・2012年8月10日、参議院本会議で、消費税率引き上げ法案が、民主、自民、公明の3党の賛成多数で可決、成立。
これにより、消費税率は、現行の5%から、2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げることが決まりました。

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