債務上限引き上げ、デフォルト回避
2013年10月16日(現地時間)、アメリカ議会両院(上院、下院)が、「連邦政府の債務上限を引き上げ法案」、「政府機関閉鎖を解除するための法案」を可決。
(引き上げられた債務上限は、来年2月7日までに必要な金額)
(予算は、来年1月15日までの暫定予算)
その後、同法案をオバマ大統領が署名、成立した。
連邦政府の債務上限の引き上げ問題などについては、上院で民主党と共和党の幹部が話し合いを持ち、合意に達したことから、今回の法案成立となった。
(オバマケアと呼ばれる医療保険制度改革も一部修正)
(事実上、先延ばし決着)
なお、共和党が多数を占める下院では、この合意に反対の議員も多く、法案採決では賛成285、反対144となった。
【アメリカ連邦政府の債務引き上げ問題】
アメリカ連邦政府の債務が法定上限に達し、議会が法定上限の引き上げを行なわないと、連邦政府が債務不履行に陥る(デフォルト)問題。
連邦政府の借金は、今年5月に法定上限である約16兆7000億ドル (約1650兆円)に達しており、その後、アメリカ財務省は地方公共団体向け支援の縮小などの非常措置でやり繰りし、デフォルトを回避してきた。
しかし、その非常措置も10月17日で尽きる見込みとなり、議会に対し法定上限の引き上げを求めていた。
アメリカ議会は、上院は民主党が、下院は共和党が多数を占める「ねじれ状態」にある。
野党・共和党は、「政府借金を増加させている要因について、何の対応も行わず、債務上限を引き上げることはできない」とし、単に引き上げることに反対している。
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