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3月11日、東京市場も1ドル96円台

2013年3月11日、東京外国為替市場で円安が進み、1ドル96円台に入った。
(海外市場では、先週から1ドル96円台に)

安倍政権の大幅な金融緩和に対する期待や、アメリカの景気に対する見方から、為替が円安に動いた。
(2月のアメリカ・失業率が0.2%改善し、7.7%)

【主な円高要因】
1、日本の金融当局の怠慢
アメリカ当局の金融緩和に、日本の金融当局が適切に対応しなかったため。

特に、FRBが行なったQE(量的緩和政策)への対応。
(FRBが市場の国債や債券を購入することで、市場の資金量を増大させる政策)

このQEに対応して、日銀が円の量的緩和を行わなかったのが、円高の大きな原因。
(通貨量のバランスをとるため、日銀も日本国債を買い入れ、円の通貨量を増大させる必要があった)

<QE(アメリカの量的緩和政策)>
1回目のQE(QE1)は、2008年11月~2010年6月まで(8ヵ月)行われ、1兆7250億ドルの国債、MBSなどを購入。
2回目のQE(QE2)は、2010年11月~2011年6月まで(8ヵ月)行われ、6000億ドルの国債を購入。

3回目は、2012年9月から始め、月400億ドルのMBSを購入。
2013年1月からは、さらに、長期国債も毎月450億ドル購入。
(合わせて850億ドルを、毎月、FRBが買い入れる)
(失業率が下がるまで続けられる。実際、どこまでやるかは未定)

2、ヨーロッパの信用不安
ギリシャに始まった信用不安が、ユーロ圏全体に波及。
ユーロ安から円高に。

3、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
連邦政府の債務が巨額に。

4、マネーゲーム
「当分、ヨーロッパの信用不安が治まらない」
「アメリカ経済の立て直しに、時間が掛かる」
「日本当局は、有効な対策がとれない」
そう考えた投資家が、さらに円高が進むと読み、円を買っているため。

【日銀の金融緩和策・経緯】
2012年2月14日、金融政策決定会合で、
・今年の物価上昇率を1%に設定。
・市場に供給する基金の規模を、これまでより10兆円増やす。
が決定。
(長期国債の買い入れ等の金額を、55兆円から65兆円に増やした)
(事実上、日銀による国債の買い入れで、日本の通貨量が10兆円増加する)

2012年4月27日、金融政策決定会合で、市場に供給する基金の規模を5兆円増やすことが決定。
(市場に供給する基金を65兆円から70兆円に増やした)
           
2012年9月19日、金融政策決定会合で、市場に供給する基金の規模を10兆円増やすことが決定。
(市場に供給する基金を70兆円から80兆円に増やした)
(アメリカがQE3をスタートさせたことを受けた形)

2012年10月30日、金融政策決定会合で、市場に供給する基金の規模を11兆円増やすことが決定。
(市場に供給する基金を80兆円から91兆円に)

2012年12月20日、金融政策決定会合で、市場に供給する基金の規模を10兆円増やすことが決定。
(市場に供給する基金を91兆円から101兆円に)

2013年1月22日、金融政策決定会合で、「物価安定の目標」と「期限を定めない資産買入れ方式」の導入が決定。
(物価安定の目標はインフレ率2%)

ニュースINDEX.2013年3月②
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『為替』

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