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2児放置死亡事件、最高裁、上告を棄却

2013年3月27日、最高裁判所は、2児放置事件について、被告側の上告を棄却したことが明らかとなりました(決定は25日付け)。

これにより、中村早苗(旧姓・下村早苗)被告の懲役30年が確定しました。

同被告は、2010年、大阪市西区のマンションに幼い姉弟2人を放置し、死亡させたとして殺人罪に問われていました。
1審(大阪地裁)で、懲役30年の判決が言い渡されました。
   
2審(大阪高裁)も、これを支持し、被告の控訴を棄却。
これを受け、被告側が最高裁判所に上告していました。

【大阪市西区・2児放置事件】
大阪市西区南堀江の住民から、異臭がするとの通報があり、2010年7月30日未明、警察と消防が、異臭がする南堀江のマンションの部屋を確認。
    
全裸で、一部は白骨化していた幼児二人の遺体を発見しました。
遺体は、この部屋に住む羽木(はぎ)桜子ちゃん(3)と楓(かえで)ちゃん(1)。

警察は、母親の風俗店員・下村早苗(23)を、死体遺棄容疑で逮捕。
また後日、殺人容疑で再逮捕しました。

下村被告は、6月中旬以降、一度もマンションに帰らず、子供たちを放置(育児放棄)。
部屋のドアを粘着テープで固定し、2児を閉じこめたままにしていました。

この件については、大阪市子ども相談センター(児童相談所)に、3月末から何度も虐待を訴える通報がありました。
通報は、インターホン越しに、子供たちの叫び声がするというものでした。

通報を受け、大阪市子ども相談センターは、同マンションを訪問しましたが、状況をつかめませんでした。
これについては、専門家からも行政の怠慢を指摘するとの意見が多数上がっています。

2012年3月16日、大阪地裁(裁判員裁判)は、下村被告に懲役30年の判決を言い渡しました。
判決を受け、被告側が大阪高裁に控訴。
   
なお、検察は、殺人罪で無期懲役を求刑していました。

2012年12月5日、大阪高裁は、1審・大阪地裁判決を支持し、控訴を棄却。
判決を不服として、被告側が最高裁に上告しました。

2013年3月25日、最高裁は、上告を棄却。
懲役30年とした1、2審判決が確定しました。
シークザジパング
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