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イコモス、富士山は記載、鎌倉は不記載

2013年5月1日、文化庁が、日本の世界遺産候補に対する「評価」が下ったと発表。

日本が世界遺産候補として推薦している『富士山』と『武家の古都・鎌倉』に対する、イコモス(世界遺産委員会の諮問機関)が出した評価。

文化庁によると、
・『富士山』については、三保松原を除き、世界遺産への「記載」が適当。
・『武家の古都・鎌倉』については、世界遺産への「不記載」が適当。
との評価。

この評価は、イコモスから世界遺産委員会へ「勧告」される。
(6月16日からプノンペンで開催される世界遺産委員会で、この勧告を受け、世界遺産への記載の可否が決定される)

<イコモスの評価>
以下の4つの評価に分かれる。
1、記載…世界遺産一覧表に記載すべきもの。
2、情報照会…追加情報の提出を求めた上で、次回以降に再審議。
3、記載延期…より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。
4、不記載…世界遺産の登録記載にふさわしくないもの。
(世界遺産委員会でも、同様の評価を行い、登録の可否を決定する)
(なお、委員会で不記載決議となった場合、例外的な場合を除き、再推薦は不可となる)

【鎌倉に対するイコモスの評価・概要】
主張する資産価値のうち、武家の精神的な側面は示されている。
しかし、その他の観点(武士の都市計画、武士の経済活動、人々の暮らし)についての証拠が欠けている。
また、比較検討の観点から、顕著な普遍的価値を証明できていない。
(街の開発が進んでいる結果、世界遺産に登録するほどの価値は無い)

【富士山に対するイコモスの評価・概要】
三保松原は、富士山から45km離れており、一部として考慮できないうえ、富士山の普遍的価値に貢献していない。
(防波堤があるなど、景観もよくない)

この三保松原を除くと、富士山は世界遺産に記載する価値がある。
また、資産の全体ビジョン、来訪者戦略、登山道の保全手法などを提示するとともに、管理計画の全体的改定を行うよう勧告する。
(十分、世界遺産としての価値はあるが、富士山の保全・管理に対して、注文を付けた形)

ニュースINDEX.2013年5月①
★社会・国内
『世界遺産』

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