雫石の一本桜、ウソのようなウソの話
2013年5月14日、小岩井牧場の一本桜(岩手県・雫石)が満開となったが、枝に花がほとんど無い状況となっている。
(下のほうは花が着いているが、遠くから眺めると、まったく開花していないように見える)
小岩井農場によると、原因は、渡り鳥『ウソ』の食害。
(桜の花芽を食べられてしまった)
なお、今年は岩手県内の各所で、ウソの食害が報告されている。
【雫石・小岩井農場の一本桜】
岩手県雫石町の小岩井農場内にある、樹齢100年を超える桜(エドヒガン)。
岩手山をバックに、一本の巨木が咲き誇っている姿は、日本を代表する桜の景観。
例年5月上旬~中旬に見頃を迎える。
【ウソ】
スズメ目アトリ科に分類される鳥で、体長はスズメより一回り大きい。
日本では、本州中部以北の針葉樹林で繁殖、冬には南下する(九州以北に)、わたり鳥。
「ヒーホー」と口笛のような鳴き声を発することから、ウソ(口笛を意味する古語)と名付けられた。
木の実や芽、昆虫などの他、サクラ、ウメなどの花やつぼみも食する。
(益鳥でもあるとともに、害鳥ともなる)
(日本でも、公園のサクラを守るため、駆除が行われている)
なお、材木に付く虫を食べることと、『鷽(ウソ)』という字が学の旧字『學』に似ていることから、太宰府天満宮や亀戸天神社では「天神様の使い」とされている。
(太宰府天満宮では、ウソの木彫りの人形「木鷽」が、神事「鷽替え神事」に使われる)
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