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富士山、世界遺産に決まる

2013年6月22日、文化庁が、『富士山』の世界遺産への記載が決定したと発表。

カンボジア・プノンペンで開催されている第37回ユネスコ世界遺産委員会において、日本が推薦した『富士山』について審議が行われ、同日、世界遺産一覧表(三保松原を含む)に「記載」することが決定した。
(イコモスが除外すべきとした「三保松原」も、世界遺産に含まれることになった)

また、記載する名称は、「Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration (富士山-信仰の対象と芸術の源泉)」となることも決定。

なお、世界遺産一覧表への正式な記載日は、世界遺産委員会の審議最終日である6月26日になる見込み。

【富士山、世界遺産まで経緯】
2013年の世界遺産候補として、日本は『富士山』と『武家の古都・鎌倉』を推薦。

2013年5月1日、イコモス(世界遺産委員会の諮問機関)による、日本の世界遺産候補に対する「評価」が下った。
日本が世界遺産候補として推薦している『富士山』と『武家の古都・鎌倉』に対し、
・『富士山』については、三保松原を除き、世界遺産への「記載」が適当。
・『武家の古都・鎌倉』については、世界遺産への「不記載」が適当。
との評価。
(この評価は、イコモスから世界遺産委員会へ「勧告」される)
           
この評価を受け、2013年5月27日、神奈川県、横浜市、鎌倉市、逗子市が、文化庁と国土交通省に対し、『武家の古都・鎌倉』の推薦を、取り下げるよう要請。

2013年6月4日、『武家の古都・鎌倉』の世界遺産への推薦取下げが決定。
(この結果、『富士山』のみを推薦することに)

2013年6月22日、カンボジア・プノンペンで開催されている第37回ユネスコ世界遺産委員会において、『富士山』が世界遺産に決定。
(イコモスが除外すべきとした「三保松原」も含む)
世界遺産一覧表に記載する名称は、「Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration (富士山-信仰の対象と芸術の源泉)」。

<イコモス及び世界遺産委員会の評価>
以下の4つの評価に分かれる。
1、記載…世界遺産一覧表に記載すべきもの。
2、情報照会…追加情報の提出を求めた上で、次回以降に再審議。
3、記載延期…より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。
4、不記載…世界遺産の登録記載にふさわしくないもの。
(なお、委員会で不記載決議となった場合、例外的な場合を除き、再推薦は不可となる)

ニュースINDEX.2013年6月③
★社会・国内
『世界遺産』

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