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エジプト、ムルスィー大統領を解任

2013年7月3日(現地時間)、エジプトのシシ国防相が、テレビを通じ、国民にムルスィー大統領の解任を発表した。

エジプトでは、反大統領派が大統領の辞任を求め、各地でデモが発生。
収拾のつかない状況になっていた。
これを受け、軍が動き、大統領を解任した形。

同時に、現在の憲法を停止、憲法裁判所の長官が暫定大統領に就任すること、大統領選挙を早期に実施することも発表した。

なお、エジプトについては、外務省から渡航情報(危険情報)が発出されています。
*シナイ半島(スエズ湾、アカバ湾に面した沿岸地域を除く)…渡航の延期をお勧めします。
*上記以外のエジプト全土…渡航の是非を検討してください。


また、ムルスィー大統領の名前については、メディアにより「モルシ」、「ムルシー」など記名が違います。
(Qnewニュースは、外務省の表記に準じました)

【エジプト情勢】
(外務省発表のエジプト情勢を、Qnewニュース編集部がまとめたものです)

2013年6月30日のムルスィー大統領就任1周年を機に、青年活動家や野党勢力を含む大統領反対派が大統領の退任等を求め、6月21日頃から30日にかけて、カイロ市内を含む全国各地20以上の都市で大規模な反政府デモや集会を行なった。

これに対抗し、大統領支持派も同時期に各地でデモを実施。

6月30日には、カイロのタハリール広場で10万人以上、イッティハーディーヤ大統領宮殿付近で数万人、ナセル・シティで数万人、エジプト全土では数百万人がデモ・集会に参加。

また、6月26日以降、デルタ地方をはじめとする全国各地で大統領反対派と同支持派が衝突し、外国人を含む多数の死傷者が発生。
30日から7月1日朝にかけて、カイロのモカッタムにあるムスリム同胞団本部がデモ隊に襲撃された他、アレキサンドリア、中部のベニスエフ県、アスユート県、カフルエルシェイク県、シャルキーヤ県、ガルビーヤ県等で大統領支持派・反対派の両派による衝突が発生。
エジプト保健省の発表によれば、30日だけで16人が死亡、781人が負傷した。

さらに、6月30日、大統領反対派の「タマッルド(反乱)」運動は、ムルスィー大統領の正統性喪失を宣言するとともに、大統領退陣までデモや座り込みを継続することを呼びかけた。
同運動は、7月2日午後5時を大統領退陣期限と定め、同時刻にカイロ市内各所からクッバ大統領宮殿へのデモ行進及び同時刻からの不服従運動(政府との協力の拒否)開始を呼びかけた。

これらの情勢を受け、7月1日、国軍はすべての当事者に対し、48時間以内に国民の要求に応えることができなければ、軍は将来のロードマップとその履行のための手続きを発表する旨宣言。
               
これに対し、大統領府は声明を発表し、全ての勢力との対話推進を強調しつつ、軍の声明は国家を混乱させ社会の亀裂を深めるものとし、これに否定的な立場を明らかにした。
(大統領と軍が対立する形となった)

2013年7月3日、エジプトのシシ国防相が、テレビを通じ、国民にムルスィー大統領の解任を発表。
(軍が動き、大統領を解任した形)
(現在の憲法を停止、憲法裁判所の長官が暫定大統領に就任)


ニュースINDEX.2013年7月①
★政治・国際
『エジプト』

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