海底熱水鉱床、5000万トン以上
2013年7月5日、経済産業省が、「海底熱水鉱床開発計画」第1期最終報告書をまとめ、公表した。
海底熱水鉱床開発計画は、日本の周辺海域に賦存する海洋鉱物資源の調査・開発計画。
(資源量がどれくらいあるか、開発にはどのような方法がいいのかを調査)
(経済産業省、石油天然ガス・金属鉱物資源機構、海底熱水鉱床開発委員会による共同調査)
(2008年から5年間、調査を続けてきた)
(2期調査は、2013年~2018年に行われる)
【海底熱水鉱床開発計画(第1期)報告書・概略】
1、資源量
沖縄海域にある伊是名海穴(いぜなかいけつ)は121本のボーリング調査等から、海底表層部の資源量(鉱石重量)を340万トンと推定。
(かつて秋田県で操業していた中規模黒鉱鉱床「深沢鉱床」と同規模)
表層部と深部を合わせた伊是名海穴の全資源量は、500万トンを上回る可能性があります。
(今回は海底表層部を詳しく調査。海底深部にある鉱床は今後、詳しく調査する)
以上の調査結果から、日本全体の海底熱水鉱床資源量は、5000万トン(これまでの推定)を上回る可能性が。
2、環境への影響
海底資源採掘は、周辺環境に対して、深刻な影響が認められなかった。
<海底熱水鉱床>
海底熱水活動により形成された多金属硫化物鉱床。
(海底下のマグマ活動により生成)
特に銅、鉛、亜鉛、金、銀等の重金属が濃縮して含まれている。
日本近海では、沖縄海域、伊豆・小笠原海域等の水深700~3000mに発見されている。
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