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大阪都構想の協定書、否決

2014年10月27日、大阪府議会、大阪市議会は、大阪都構想の協定書を否決した。

大阪都構想の協定書は、2017年4月に大阪市を5つの特別区に分割するとしたもの。

【大阪都構想】
大阪市と大阪府の二重行政をなくすことなどを目的に、大阪市を廃止し、代わりに特別区を設置するという構想。
かつて東京府が東京市を廃止し、現在の「都」と「特別区」に変わったのを手本とした構想。
大阪府は、大阪都へ名称変更することから「大阪都構想」と呼ばれている。

大阪府と大阪市の二重行政問題は、戦後、何度も問題となり、その度、この構想が提唱されてきた。
現在の構想は、2010年、当時の橋下知事(現在の大阪市長)が提唱。

2012年、国会で「大都市地域における特別区の設置に関する法律」が議員立法で可決されたのを受け、「大阪府・大阪市特別区設置協議会」が設置され、大阪都に向け動き出した。
2014年7月23日、協議会が大阪都構想の協定書を決定。
(大阪市は5つの特別区に)

2014月9月1日、総務大臣より「法令上の不備はなく容認できる」との意見書が交付される。
2014年10月1日、協定書は、大阪府議会、大阪市議会に提出される。
2014年10月27日、大阪府議会、大阪市議会において、協定書は賛成多数で否決される。

<特別区設置協定書における特別区>
・北区…北区、都島区、福島区、淀川区、東淀川区
・湾岸区…港区、此花区、大正区、西淀川区、住之江区の一部(南港北1~3、南港東2~9、南港中1~8、南港1~7)
・東区…東成区、城東区、旭区、鶴見区、生野区
・南区…阿倍野区、住吉区、平野区、住之江区の一部(湾岸区に含まれない区域)
・中央区…中央区、西区、天王寺区、浪速区、西成区
(大阪市の24区は、5つの特別区に再編)

*二重行政問題…大学、中央図書館、水道事業、道路関連事業、福祉関連事業などにおいて、大阪府も大阪市も行なっているという問題。

ニュースINDEX.2014年10月⑥
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