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APEC閣僚会議、行われる

2014年11月8日、外務省が、7日から中国・北京において開催された「APEC閣僚会議」の概要を発表。

2014年のAPEC閣僚会議は、11月7日、8日の2日間、中国・北京で開催され、21ヵ国・地域の外務大臣、貿易担当大臣が参加し、「地域経済統合の進展」、「経済成長の促進」、「インフラ開発の強化」を中心に、幅広い分野について意見交換が行われた。

日本からは、岸田文雄外務大臣、宮沢洋一経済産業大臣が出席した。

【APEC閣僚会議(概要)】
(外務省発表をまとめたものです)
<APECの成果と役割について>
・APECは、2020年までに自由で開かれた貿易投資の実現を目指すという目標の基、他地域よりも高い経済成長を達成してきた。
・今後について、相互協力に基づき、経済統合、経済発展を追求していくべきとの意見が出された。

<インフラ開発の強化について>
・インフラ開発に関する官民協力の重要性が強調された。
・教育交流の重要性について確認した。

<持続的発展のため協力について>
・エネルギー、環境、防災、女性の経済参画、持続的な保健システムの構築、腐敗との闘い等の分野で、協力を継続していくことが確認された。

<多角的貿易体制の支持について>
・スタンドスティルの期限を2018年末まで延長するとともに、ロールバックを再確認することを首脳に進言する。

*スタンドスティル…(保護主義的措置を控えるため)新たにガット違反の措置を採らないことをいう。
*ロールバック…ガット違反の措置を自ら撤回すること。
*ガット(GATT)…関税及び貿易に関する一般協定。

<地域経済統合の進展について>
・FTAAP実現に向け、共同の戦略的研究に合意。その結果を2016年末までに報告する。

*FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)…アジア太平洋地域において、関税や貿易を制限する措置を取り除くことで、経済上、幅広い分野での連携の強化を目指す構想。

<経済成長の推進について>
経済改革を通じた、革新的な成長が共通課題であることを認識。

【APEC】
アジア太平洋経済協力の略称。
環太平洋地域において、多国間経済協力を進めるための非公式フォーラム。
現在、参加しているメンバーは、21ヵ国・地域。

ニュースINDEX.2014年11月②
★政治・国際
『APEC』

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