くにゅーニュース(Qnewニュース)
Qnewニュース・ホーム
和紙、ユネスコ無形文化遺産に登録

2014年11月27日、外務省が、日本の「和紙:日本の手漉和紙技術」がユネスコの無形文化遺産に登録されたと発表。

11月27日(現地時間26日)、フランス・パリで開催されているユネスコ無形文化遺産保護条約・第9回政府間委員会において、「和紙:日本の手漉(てすき)和紙技術」を無形文化遺産(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表へ記載)に登録するかどうか、審議が行なわれた。

結果、「和紙:日本の手漉和紙技術」は記載と決議された。
(無形文化遺産に登録された)

日本の手漉和紙技術は、原料に「楮」のみを用いる伝統的な製法。
2009年に登録された石州半紙(島根県浜田市)に、本美濃紙(岐阜県美濃市)、細川紙(埼玉県小川町)を加える形で、ユネスコ無形文化遺産に提案していた。

【日本のユネスコ無形文化遺産】
・能楽(2001年)
・人形浄瑠璃文楽(2003年)
・歌舞伎(2005年)
・雅楽(2009年)
・小千谷縮(2009年、新潟県小千谷市、麻織物)
・越後上布(2009年、新潟県南魚沼市、麻織物)
・石州半紙(2009年、島根県石見地方、和紙)
・日立風流物(2009年、茨城県日立市、山車とからくり人形)
・祇園祭・山鉾行事(2009年、京都市)
・甑島・トシドン(2009年、鹿児島県薩摩川内市、年神)
・奥能登・アエノコト(2009年、新嘗の祭礼)
・早池峰神楽(2009年、岩手県花巻市大迫町、神楽)
・秋保の田植踊(2009年、宮城県仙台市、田植踊)
・チャッキラコ(2009年、神奈川県三浦市、小正月の伝統行事)
・大日堂舞楽(2009年、秋田県鹿角市、舞楽)
・題目立(2009年、奈良市・八柱神社、語り物)
・アイヌ古式舞踊(2009年、北海道)
・組踊(2010年、沖縄)
・結城紬(2010年、茨城県・栃木県、絹織物)
・佐陀神能(2011年、島根県松江市、佐太神社の神能)
・壬生の花田植(2011年、広島県北広島町)
・那智の田楽(2012年、和歌山県那智勝浦町、田楽)
・和食(2013年)
・和紙:日本の手漉(てすき)和紙技術(2014年)
*すでに登録されている石州半紙に、本美濃紙(岐阜県美濃市)、細川紙(埼玉県小川町)を加えた。

<無形文化遺産>
世界的価値のある無形文化財(伝統的舞踊、音楽、演劇、工芸技術、祭礼等)を保護し、次世代へ伝えていくことを目的に、2006年、「無形文化遺産の保護に関する条約」が発効。
これを受け、ユネスコが、世界的価値のある無形文化財を「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載を始めた。
(無形文化遺産として登録)

なお、この条約の発効の前から(2001年から)、ユネスコは優れた無形文化遺産を「人類の口承、無形遺産の傑作の宣言」として選出していた。
これらの無形文化遺産も、条約発効後、一覧表に記載された。

ニュースINDEX.2014年11月⑥
★社会・国際
『ユネスコ』

Qnewニュース