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十勝岳、噴火警戒レベル2に

2014年12月16日、気象庁が、十勝岳(北海道)の噴火警戒レベルを、1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げた。

十勝岳では、ここ数年、山体浅部の膨張や大正火口の噴煙量増加、地震増加などを観測。
今年7月頃から、地殻変動の変化率が大きくなっており、膨張がさらに浅いところで発生している可能性があり、今後、ごく小規模な噴火の発生する可能性が高まっていると考えられ、今回の引き上げとなった。

噴火に伴い、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒を。
また、火口の風下側では火山灰や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため、注意を。

<十勝岳(とかちだけ)>
北海道の中央部に位置する活火山。
美瑛町、上富良野町、新得町にまたがり、標高は2077m。
大雪山国立公園に属する。

近年になっても度々噴火を繰り返しており、最近では1989年に小噴火、群発地震の発生を繰り返した。
火砕流や火砕サージも確認され、周辺140kmにわたり降灰した。
このため、1990年までは入山禁止となっていた。

気象庁によると、ここ1万年間はストロンボリ~サブプリニー式噴火による降下火砕物の噴出と溶岩流出が中心であるが、山体崩壊や熱水噴出を伴うと、積雪期が長いため融雪泥流が発生しやすい。

<参考:噴火警戒レベル>
レベル5(避難)
危険な居住地域からの避難等が必要。

レベル4(避難準備)
警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要。

レベル3(入山規制)
登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。

レベル2(火口周辺規制)
火口周辺への立入規制等。

レベル1(平常)
状況に応じて火口内への立入規制等。

ニュースINDEX.2014年12月④
★気象・国内
『火山』

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