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クリミア投票、ロシアへの編入、賛成多数

2014年3月17日(現地時間)、クリミア自治共和国議会が、同自治共和国のロシアへの編入を決議した。
前日16日(現地時間)の住民投票で、ロシアへの編入が賛成多数で承認されたため。

【ウクライナ情勢】
ウクライナは、東にロシア、西にハンガリー、ポーランド、ルーマニアなど、北にベラルーシ、南は黒海に面する東ヨーロッパの国。
面積は60万平方キロメートル強(日本の約1.6倍)、人口は4千5百万人強(2012年)。
主な民族は、ウクライナ人(78%)とロシア人(17%)。
主な宗教は、ウクライナ正教とウクライナ・カトリック教。

1991年、ソ連邦崩壊により独立。
民主主義国家となるも内政は混乱(度重なる首相の交代、議会解散と再選挙など)。
2010年、ヤヌコーヴィチ大統領が就任すると、ティモシェンコ前首相等の野党政治家を刑事訴追。
(ライバル政治家を刑事訴追する強硬なやり方に、内外から批判が)
さらに、当初「EUへの統合」路線だったヤヌコーヴィチ大統領が、ロシアとの関係を修復し、ロシア寄りに。

2013年11月21日以降、EUとの統合を目指す国民が、首都キエフの独立広場を中心に、デモ(大規模反政府集会)を。
2014年2月18日から、キエフでデモ隊と警察が衝突、多数の死傷者がでる事態に。
(2月22日現在、死者は82名。ウクライナ保健省発表)

2014年2月21日、EU代表同席の下(EUが調停に入った)、ヤヌコーヴィチ大統領と野党3党指導者(クリチコ・ウダール党党首、ヤツェニューク・バチキフシチナ党会派長、チャフニボク・スヴォボーダ党党首)が話し合いを持ち、解決に向け合意。

2014年2月22日、ヤヌコーヴィチ大統領の所在が不明に。
大統領府、同大統領の私邸を、反政府側が確保。
最高会議(国会)は、2004年憲法への回帰、ティモシェンコ元首相の解放、ヤヌコーヴィチ大統領の事実上の解任、大統領権限をトゥルチーノフ(バチキフシチナ党)最高会議新議長に移管、大統領選挙を5月25日に実施することを決めた。

2014年2月27日から、クリミア自治共和国内の施設を、自治国政府が押さえる。
(クリミアは元々ロシアの領土で、ソ連時代にウクライナに組み入れられた。ソ連崩壊後、ウクライナに留まるも「自治共和国」に。人口の60%はロシア人。また、領内にはロシアの軍事基地もある)
2014年3月1日、ロシア上院が、ロシア系住民の保護を根拠に、ウクライナへの軍事介入を承認。

2014年3月11日、クリミア自治共和国議会が、ウクライナからの独立を宣言。
2014年3月16日、ロシアへの編入を問う住民投票が行われ、賛成多数で承認。
2014年3月17日、クリミア自治共和国議会が、ロシアへの編入を決議。
*参考…外務省発表「ウクライナ情勢」、「ウクライナ一般情報」。

ニュースINDEX.2014年3月②
★政治・国際
『ウクライナ』

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