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STAP細胞論文、2つの研究不正行為

2014年4月1日、理化学研究所(独立行政法人)が、STAP細胞論文の疑義に関する調査内容を公表。
(調査委員会が調査した最終報告)

それによると、調査委員会は、2つの点について研究不正行為があったと結論付けた。
なお、STAP細胞が存在(刺激により細胞の初期化が起こるかどうか)については触れられていない。

【STAP細胞・論文に関する調査報告書・要点】
(報告書の要点を、Qnewニュースがまとめたものです)

1、色付きの細胞が不自然に見える点。
画像の圧縮に伴いできたもの。
(不正行為はなかったと判断)

2、電気泳動像において、画像が挿入されているように見える点。
2枚の別々に電気泳動されたゲルの写真から作成された合成画像。
(改ざんされた画像。研究不正と判断)

3、核型解析に関する記載が、他の論文からの盗用の疑い。
引用先の記載を忘れたものと判断。
(研究不正であったと判断できない)

4、核型解析の記述の一部に、実際の実験手順と異なる点。
実際に行われた実験手法と、一部異なる記載があった。
不用意な記載を見逃したのは過失であるが、研究不正とまでは言えない。

5、画像の取り違えがあった点。小保方氏の学位論文の画像に酷似。
小保方氏が学位論文の画像に酷似するものを、論文に使用したと判断。
(捏造に当たる研究不正と判断)

6、胎盤の蛍光画像と、別の胎盤の蛍光画像が極めて類似している点。
同一のキメラに由来する画像であり、研究不正であるとは認められない。

<結論>
2、5の2つについて、小保方氏に研究不正行為があった。

【STAP細胞の疑義に関する調査】
2014年1月29日、理化学研究所(独立行政法人)が、「体細胞を初期化する原理」を発見したと発表。
発見したのは、理化学研究所「発生・再生科学総合研究センター」の小保方晴子(おぼかたはるこ)・研究ユニットリーダーを中心とする共同研究グループ。
同グループは、マウスのリンパ球でおいて、酸性溶液に浸す(刺激を与える)ことで、細胞の初期化に成功した。
この初期化した細胞(万能細胞)は、「STAP(スタップ)細胞」と名付けられた。
(stimulus-triggered acquisition of pluripotency cellの略、刺激惹起性多能性獲得細胞)

2014年2月13日、研究員が発表した論文(STAP細胞)に疑義があると、理化学研究所が指摘を受ける。
2014年2月18日、理化学研究所が「研究論文の疑義に関する調査委員会」を設置、調査を始める。
2014年3月31日、調査委員会が、最終報告書を提出。
(報告書は、2つの点について「研究不正行為があった」と結論)

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