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第29回IMFC、世界経済は未だ脆弱

2014年4月12日(現地時間)、ワシントン(アメリカ)で、第29回IMFC(国際通貨金融委員会)が開催された。

日本からは麻生太郎・財務大臣が出席し、世界経済やIMF改革について議論が行なわれ、終了後「コミュニケ」が発表された。
(コミュニケ…会議の経過、内容を公表する声明書)

【第29回IMFC・コミュニケ(ポイントの概要)】
(財務省発表のコミュニケのポイントを、Qnewニュースがまとめたものです)
<総論>
・世界経済の成長は、未だ脆弱で、リスクが引き続き存在している。

<世界経済>
・昨年、アメリカ、イギリス経済活動は活発になった。
・ユーロ圏の経済成長は、プラスに転換したが、引き続き脆弱である。
・先進国のインフレ率は、目標以下にとどまっており、引き続き低く抑えられる見込みである。
・新興国の成長は緩やかになっている。

<金融政策の正常化>
・先進国の金融政策は、緩和的であると同時に、然るべきタイミングで正常化すべきである。
・アメリカ連邦準備制度理事会による資産買入の縮小は、適切である。
・欧州中央銀行は緩和的な金融状況を維持しているが、低インフレが長引く場合には、更なる行動を検討するべきである。
・新興国等のマクロ経済政策は健全である必要があり、為替レートは調整が促進されるべき。

<成長の確保とリスクの低減>
・若者の高い失業率、拡大する不平等は、構造的障害を取り除くことにより対処すべきである。
・金融リスクを防ぐことが、全ての国にとって優先事項である。
・具体的な中期の財政健全化計画の実行が、極めて重要である。
・財政計画は、政府債務を持続的な道筋に乗せる一方、短期の経済状況を考慮して機動的に実施されるべきである。
・IMFのウクライナへの関与を歓迎する。

<政策の一貫性>
・経常収支・赤字国は国内貯蓄や競争力を引き上げるべきであり、経常収支・黒字国は国内の成長を強化するか、構成を修正すべきである。
・通貨の競争的な切り下げと、保護主義の回避を再確認する。

<IMF改革>
・IMFのサーベイランス(政策監視)見直しに期待する。
・IMFガバナンス(統治システム)の改革を進める。

<次回会合>
・次回IMFC会合は、2014年10月10日、11日、ワシントンD.C.で開催。

【IMF国際通貨金融委員会(IMFC)】
国際通貨及び金融システムに関する問題を検討する委員会。
IMF理事選出国から1名ずつ、計24名の委員(大臣クラス又は代理)。
春・秋の年2回開催。

ニュースINDEX.2014年4月②
★政治・国際
『IMFC』

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