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QE3縮小、買い入れ月450億ドルに

2014年4月30日(現地時間)、FRB・連邦公開市場委員会(FOMC)で、QE3(アメリカの量的緩和政策)の縮小が決まった。
(委員会終了後、声明として発表)

月550億ドルの買い入れを、5月から月450億ドルに縮小する。

【連邦公開市場委員会声明・概要(2014年4月30日)】
(FOMC声明をまとめたものです)

・3月以降、アメリカ経済は上昇している。失業率はまだ高いが、雇用状況は徐々に良くなっている。
・5月から月250億ドル購入している「MBS」を、月200億ドルに。
月300億ドル購入している「長期国債」を、月250億ドルに縮小する。
合わせ、月550億ドルの買い入れを、月450億ドルに縮小する。

*MBS…Mortgage-backed securities、モーゲージ担保証券。住宅ローン担保証券とも訳されている
*連邦公開市場委員会(FOMC)…アメリカの金融政策を決めるFRBの機関。
FRB理事7人、ニューヨーク連邦準備銀行総裁、持ち回りで選ばれる他地区連銀総裁4人、計12名で構成される、
定期には年8回開催され(約6週間毎に)、FRB議長が委員会の議長を務める。

【QE3(アメリカの量的緩和政策)】
「Quantitative Easing program 3」を略したもの。
日本語に訳すと、「3回目の量的緩和政策」
FRBが市場の国債や債券を購入することで、通貨量を増加させ、景気の回復をはかる政策。

QEは、過去2回行われており、
1回目のQE(QE1)は、2008年11月~2010年6月まで(8ヵ月)行われ、1兆7250億ドルの国債、MBSなどを購入。
2回目のQE(QE2)は、2010年11月~2011年6月まで(8ヵ月)行われ、6000億ドルの国債を購入。

3回目となる「QE3」は、2012年9月、月400億ドルのMBSを購入することでスタート。
2013年1月、長期国債も月450億ドル購入。
(合わせて850億ドルを、毎月、FRBが買い入れる)
(MBS…Mortgage-backed securities、モーゲージ担保証券、不動産担保証券、住宅ローン担保証券などと訳されている)

2012年12月12日、ゼロ金利政策は「失業率が6.5%以下」になったり、「インフレ見通しが2.5%を超えた」場合は停止すると発表。
(QE3は、金利政策だけで景気回復が図れなかったため、ゼロ金利政策に被せる形で始まった金融政策。ゼロ金利政策の停止は、QE3の停止も意味する)

2013年12月18日、FOMCで、QE3の縮小が決まる。
(月850億ドルの購入が、月750億ドルに)
2014年1月29日、FOMCで、QE3の更なる縮小が決まる。
(月750億ドルの購入が、月650億ドルに)
2014年3月19日、FOMCで、QE3の更なる縮小が決まる。
(月650億ドルの購入が、月550億ドルに)
また、金利政策の目安数値・失業率6.5%を撤廃。
2014年4月30日、FOMCで、QE3の縮小が決まる。
(月550億ドルの購入が、月450億ドルに)

ニュースINDEX.2014年5月①
★政治・国際
『アメリカ』

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