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西沙諸島でベトナムと中国、対立

2014年5月7日、ベトナム政府が記者会見を開き、南シナ海の西沙諸島近くの海域で、ベトナム海上警察の船と、中国当局の船が複数回、衝突したことを明らかにした。

中国の国有石油会社が、同海域で掘削作業を始め、掘削に反対するベトナムと対立していた。
*西沙諸島(せいさしょとう、パラセル諸島)…南シナ海に浮かぶ多数のサンゴ礁の小島。中国とベトナムと台湾も領有権を主張している。

【南シナ海をめぐる問題(概要)】
南シナ海は、台湾、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、中国に囲まれた海。
この南シナ海にある南沙諸島や西沙諸島については、周辺各国が領有権を主張、争っている。
(石油、天然ガスなどの資源確保のため)

特に近年、中国が勢力の拡大を始め、1995年、フィリピンが支配下に置いていた、南沙諸島のミスチーフ礁を実効支配。
(フィリピンがパトロールしていない台風時期を狙い、上陸。建造物を作り、支配した)
2011年に入ると、中国の探査船がフィリピンの領海内において、探査活動をくり返した。

2013年1月22日、フィリピンは、南シナ海をめぐる中国との紛争に関し、国連海洋法条約に基づく仲裁手続を開始。
同年8月27日、仲裁裁判所は、フィリピン政府が自らの主張について述べる文書(申述書)の期限を、2014年3月30日に定めた。
(裁判事務は、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が担当)
2014年3月30日、フィリピン政府は、申述書を仲裁裁判所に提出。
中国は仲裁手続を拒否し、当事国の交渉により解決すべきと主張している。

2014年5月、中国の国有石油会社が、南シナ海の西沙諸島近くの海域で掘削作業を始め、掘削に反対するベトナムと対立。
両国当局の船が、衝突をくり返す事態に。
*参考…外務省発表、フィリピンによる国連海洋法条約に基づく仲裁手続について

ニュースINDEX.2014年5月②
★政治・国際
『南シナ海』

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