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ASEAN、中国に深刻な懸念を表明

2014年5月11日、ミャンマーのネピドーで、第24回・ASEAN首脳会議が開催された。

首脳会議ではネピドー宣言が採択され、中国が一方的に開発を進めている南シナ海問題について、
・南シナ海で進行中の開発に対し、深刻な懸念を表明する。
・我々は、海洋における航行の自由や、平和と安定を維持することの重要性を再確認した。
・国際法の原則(海洋法を含む)に従い、平和的に紛争の解決する。
と宣言した。

【南シナ海をめぐる問題(概要)】
南シナ海は、台湾、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、中国に囲まれた海。
この南シナ海にある南沙諸島や西沙諸島については、周辺各国が領有権を主張、争っている。
(石油、天然ガスなどの資源確保のため)

特に近年、中国が勢力の拡大を始め、1995年、フィリピンが支配下に置いていた、南沙諸島のミスチーフ礁を実効支配。
(フィリピンがパトロールしていない台風時期を狙い、上陸。建造物を作り、支配した)
2011年に入ると、中国の探査船がフィリピンの領海内において、探査活動をくり返した。

2013年、フィリピンは南シナ海をめぐる中国との紛争に関し、国連海洋法条約に基づく仲裁手続を開始。
2014年3月30日、フィリピン政府は、申述書を仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)に提出。

2014年5月、中国の国有石油会社が、一方的に南シナ海の西沙諸島近くの海域で掘削作業を始め、掘削に反対するベトナムと対立。
両国当局の船が、衝突をくり返す事態に。
*参考…外務省発表、フィリピンによる国連海洋法条約に基づく仲裁手続について

【ASEAN(東南アジア諸国連合)】
東南アジアの10ヵ国が加盟する、経済・社会・政治・安全保障・文化に関する地域協力機構。
本部は、インドネシア・ジャカルタ。
域内人口は6億人。

1961年、タイ、フィリピン、マレーシアの3ヵ国が結成した東南アジア連合が始まり。
1967年、東南アジア連合の3ヵ国に、シンガポール、インドネシアが加わり、現在の形の「東南アジア諸国連合」に。
その後、1984年にブルネイ、1995年にベトナム、1997年にミャンマーとラオスが、1999年にカンボジアが加盟。

<現加盟国(10ヵ国、2014年5月現在)>
タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア

ニュースINDEX.2014年5月②
★政治・国際
『南シナ海』

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