くにゅーニュース(Qnewニュース)
ホーム ニュース・経済 健康・料理 生活関係 テレビ娯楽 旅・観光 スポーツ
ウクライナ東部2州で住民投票

2014年5月11日、ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州で、「州の自立を問う」住民投票が行われた。

ドネツク州とルガンスク州は、ロシア支持派住民が州政府をおさえており、ウクライナ暫定政府と対立。
住民投票は、自治権拡大や州の独立をアピールするためのものとみられている。
一方、ウクライナ暫定政府は、住民投票について「法的効力を持たない」ものとしている。
(アメリカ、ヨーロッパも同様の立場)

なお、住民投票の結果については、各ヨーロッパメディアが「(自立)賛成が圧倒的多数」であったと報じた。
(住民投票を執り行った、ロシア支持派の指導者の話として伝えた)

【参考・ウクライナ情勢】
ウクライナは、東にロシア、西にハンガリー、ポーランド、ルーマニア、北にベラルーシ、南は黒海に面する東ヨーロッパの国。
面積は60万平方キロメートル強(日本の約1.6倍)、人口は4千5百万人強(2012年)。
主な民族は、ウクライナ人(78%)とロシア人(17%)。
主な宗教は、ウクライナ正教とウクライナ・カトリック教。

1991年、ソ連邦崩壊により独立。
民主主義国家となるも内政は混乱(度重なる首相の交代、議会解散と再選挙など)。

2013年11月21日以降、EUとの統合を目指す国民が、首都キエフの独立広場を中心に、デモ(大規模反政府集会)を。
2014年2月18日から、キエフでデモ隊と警察が衝突、多数の死傷者がでる事態に。
(2月22日現在、死者は82名。ウクライナ保健省発表)

2014年2月22日、反政府側が大統領府などを確保。
(ヤヌコーヴィチ大統領は脱出し、ロシアへ)
最高会議(国会)は、ヤヌコーヴィチ大統領の解任、大統領権限をトゥルチーノフ最高会議新議長に移管、大統領選挙を5月25日に実施することを決めた。

これに対抗して、2014年2月27日から28日にかけて、クリミア自治共和国政府が、クリミアにある主要施設を押さえる。
(クリミアは元々ロシアの領土で、ソ連時代にウクライナに組み入れられた。ソ連崩壊後、ウクライナに留まるも「自治共和国」に。人口の60%はロシア人。また、領内にはロシアの軍事基地もある)
2014年3月1日、ロシア上院が、ロシア系住民の保護を根拠に、ウクライナへの軍事介入を承認。

2014年3月11日、クリミア自治共和国議会が、ウクライナからの独立を宣言。
2014年3月16日、ロシアへの編入を問う住民投票が行われ、賛成多数で承認。
2014年3月18日、クリミアをロシアに編入する条約が締結される。
その後、ロシア連邦議会で条約が承認され、編入手続きが完了した。

また、ウクライナ東部においても、ロシア支持派住民が州政府の建物等を占拠して、ウクライナ暫定政府と対立。
2014年5月11日、ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州で、「州の自立を問う」住民投票が行われ、賛成多数で自立が支持された。
(この住民投票について、暫定政府は法的効力を持たないものとしている)
*参考…外務省発表「ウクライナ情勢」、「ウクライナ一般情報」。

ニュースINDEX.2014年5月②
★政治・国際
『ウクライナ』

Qnewニュース