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タイで政変、さらに注意を

2014年5月23日、外務省が、タイの政変について、渡航情報を発表しました。

5月20日から、戒厳令が敷かれているタイにおいて、22日、軍が全統治権を掌握(クーデター)しました。
この状況についての注意喚起です。

■渡航情報・タイの政変に伴う注意喚起
タイにおいては、反政府勢力と政府支持勢力の双方が、昨年来、首都バンコクなどで抗議活動を続けています。
   
こうした中、5月20日、陸軍がタイ全土に戒厳令を発令。
さらに22日、陸軍司令官を中心とする「国家平和秩序維持委員会」が設置され、軍が統治権を掌握しました。

22日から、夜間外出禁止(22時~早朝5時)が発表されました。
    
国家平和秩序維持委員会によれば、空港へ向かう人についてはこの限りでないものの、旅券(パスポート)や航空チケット等を提示できるようにしておくことをお勧めします。

治安維持のため、さらなる規制措置が執られ、日常生活や滞在にも影響が及んだり、不測の事態に巻き込まれる可能性もあります。

タイに渡航・滞在を予定している方、既に滞在中の方は、不要不急の外出は可能な限り控えるなど、自らの安全確保に努めてください。

■タイ:政変までの経緯
2013年11月、タクシン元首相の恩赦や帰国を可能とする大赦法案が、国会で強行可決されたことで、国民が反発。
   
インラック首相を支持しないグループが、半年間にわたり、反政府デモを繰り返しました。
 
2014年5月7日、タイ憲法裁判所が、インラック首相が3年前に行なった政府高官人事について、憲法に違反したものであると認定。
憲法裁判所の判決により、インラック氏は首相を失職しました。
その後、インラック氏を支持するグループと、支持しないグループの対立が激しくなり、タイ国内が混乱状態に陥りました。
  
この状況を受け、2014年5月20日、軍がタイの戒厳令法に基づき、戒厳令を発出しました。
戒厳令発出後、タイの各派(与党、野党、市民グループ)が集まり、対話が行われましたが、一致点を見出せませんでした。
   
2014年5月22日、軍部が全統治権を掌握しました。

ニュースINDEX.2014年5月③
★社会・国際
『タイ』


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