くにゅーニュース(Qnewニュース)
ホーム ニュース・経済 健康・料理 生活関係 テレビ娯楽 旅・観光 スポーツ
ポルトガル首相とEPA早期締結を確認

2014年5月2日(現地時間)、ヨーロッパ訪問中の安倍総理が、ポルトガルでパッソス・コエーリョ・ポルトガル首相と首脳会談を行なった。

会談は経済、安全保障から両国の交流などについて議論が行なわれ、多くの課題で意見の一致をみた。

【日本・ポルトガル首脳会談(概要)】
(外務省発表をまとめたものです)

<CPLPとの協力について>
・安倍総理が、ポルトガル語圏諸国共同体(CPLP)サミットへのオブザーバー参加を申し出た。これに対し、パッソス・コーリョ首相は「歓迎する。早期の実現に向け全面的に協力したい」と回答。

*ポルトガル語圏諸国共同体(CPLP)サミット…ポルトガル語を公用語とする国の集まり。ポルトガル、ブラジル、アンゴラ、モザンビーク、ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ、カーボヴェルデ、東ティモールの8ヵ国。2年毎にサミットを開催している。

<政治、安全保障について>
・国際法に基づく、公海の自由確保と維持の重要性を確認。
・安倍総理が、日本の積極的平和主義を説明。パッソス・コエーリョ首相は歓迎すると回答。
・海賊対策での連携を確認。
・安全、環境分野での協力を促進することで一致。

<経済について>
・日本貿易振興機構と、ポルトガル投資貿易振興庁との協力を進めていくことで一致。
・食料、農畜産分野の交流を促進していくことでも一致。

<文化・人的交流について>
・人的交流強化のため、ワーキング・ホリデー導入に向けた協議を開始することで一致。
・スポーツ分野での協力を促進していくことでも一致。
・協力促進のため、本年秋にリスボンで有識者会議を開催することが決定した。

<日本・EU経済連携協定について>
・日本・EU経済連携協定について、早期締結に向け、両国が協力していくことを確認。

【参考・ポルトガル共和国】
西ヨーロッパの共和制国家。
面積は、日本の約4分の1。
人口は、約1千万人強(2013年)
国民の多くが、カトリック教徒。
1986年、ヨーロッパ共同体(EC)に加盟。

【参考・日本・EU経済連携協定(EPA)】
EPA(経済連携協定)は、物品の関税、制限的な通商規則、投資環境の整備や知的財産保護の強化など、通商上の障壁を取り除くための国際協定。
日本とEUは、2013年3月に行われた日本・EU首脳電話会談で、EPA交渉を開始するが決定し、以降、2014年4月までに5回の交渉が行なわれている。

【参考・EPA/FTA】
FTA(自由貿易協定)は、物品の関税、制限的な通商規則など、通商上の障壁を取り除くための国際協定。
EPA(経済連携協定)は、FTAで行っている内容に「投資環境の整備」や「知的財産保護の強化」などの加えた協定。

ところが近年、FTAが知的財産等の保護などの分野も取り扱うようになり、EPAとFTAは、内容が変わらない国際協定になった。
そのため、日本ではFTAとEPAを、同様のものとして取り扱っている。
なお、日本は、これまでにタイ、インドネシア、インド、シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、ブルネイ、ASEAN、フィリピン、スイス、ベトナム、ペルーの13ヵ国とEPA/FTAを締結済み。

ニュースINDEX.2014年5月①
★政治・国際
『ポルトガル』

Qnewニュース