ケアンズG20、閉幕
2014年9月21日、20日からオーストラリア・ケアンズで行われていた「G20財務大臣・中央銀行総裁会議」が閉幕した。
(日本からは麻生財務大臣と黒田日銀総裁が出席)
会議では、持続的な成長、強固な金融セクターの必要性、また、国境を越える租税回避と脱税対策などで合意。
また、IMFの改革やエボラ熱の流行についても議題となり、閉幕後、声明を発表した。
【20ヵ国財務大臣・中央銀行総裁会議声明・概要】
(公式発表を、Qnewニュースがまとめたもの)
1、いくつかの主要な国における、より力強い経済状況を歓迎する。
リスクから経済を守るため、強固で持続的な成長、強固な金融セクターが必要。これらの課題に対し、我々は一致して対応する。
2、2018年までに、G20全体のGDPを、これまでより(2013年のサンクトペテルブルク・サミットで決まった施策で達成される水準より)2%以上引き上げることを目標とする。
3、先進国における金融政策は経済回復を支えており、デフレ圧力に対しては適時に対処すべきである。
4、経済成長と雇用創出を支えるため、機動的に財政戦略を実施する。
5、投資は需要を増加させ、成長を引き上げる上で重要。インフラへの投資を増やすグローバル・インフラストラクチャー・イニシアティブに合意した。
6、強力な金融システムを構築するための、2008年・金融危機後の重要課題については達成した。
店頭デリバティブ市場の改革を、規制当局に求める。
7、合意した金融規制改革を、完全に実施することが重要である。
8、国境を越える租税回避と脱税に、世界的な対応を取ることで合意した。
税に関する情報の自動的な交換のための国際的告基準を承認する。
2018年末までに、自動的情報交換を開始する。
9、IMFの改革は、G20にとって優先課題である。
アメリカに、2010年に合意された改革を本年末までに批准することを促す。
10、エボラ熱の流行に対し、国際的な対応が重要である。
|
|
|
|