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2015年は円安?円高?

2014年の大納会・日経平均株価の終値は、1万7450.77円。
前年(2013年)大納会より約1160円高くなった。

この株価に大きな影響を与えているのは為替相場。

2010年大納会は1ドル81円台で、日経平均は1万228.92円。
2011年大納会は1ドル77円台で、日経平均は8455.35円
2012年大納会は1ドル86円台で、日経平均は1万395.18円
2013年大納会は、1ドル105円台で、日経平均は1万6291.31円
2014年大納会は、1ドル120円台で、日経平均は1万7450.77円。
円安に動けば、株価は上昇。
逆に、円高が進むと、株価は下落。
近年の株価は為替相場とリンクしているため、2015年の株価も、為替相場に左右されるのは間違いないようである。

では、2015年の為替は、引き続き円安に進むのか?、それとも逆に円高となるのか?

円安が進むとされる要因は、「アメリカの利上げ」。
現在、日本もアメリカも「ゼロ金利」政策であるが、この春以降、アメリカは「ゼロ金利」から「利上げ」に政策を変更する見られていること。
当然、資金は利子が付くアメリカへ流れることになり、円安ドル高に。

一方、円高要因は「国際収支」と「新興国の信用不安」。
現在の1ドル120円辺りの為替相場になると、日本の貿易赤字が大きく減少し、第一次所得収支の黒字幅が拡大する。
その結果、日本の国際収支(経常収支)の黒字が大きくなる。
実際、円安が進んだ2014年9月の経常収支が9630億円(速報値)の黒字。
2014年10月の経常収支は8334億円(速報値)の黒字となっている。
この経常収支の黒字幅拡大は、通貨高(円高)の要因となる。

新興国の信用不安も、再び、ささやかれ始めた。
原因は原油価格の暴落。
すでに原油を主な輸出品としている新興国に、大きな影響(通貨安)を及ぼしている。
さらに、アメリカの金利引き上げは、新興国からの資金引き上げにつながる。
そして、新興国の信用不安は、リスクの少ない日本への資金流入を促し、円高要因となるのである。

大きな円安要因と円高要因が存在し、円安が進むのか、円高となるのかが、専門家でも読みきれていないのが現在の状況である。

ニュースINDEX.2015年1月①
★経済・国内
『為替・株価』

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