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まねき上げ、行われる

2015年11月25日朝、京都市東山区の南座で、「まねき上げ」が行われた。
        
まねき上げは、11月30日から始まる歌舞伎公演「吉例顔見世興行」に出演する役者名が書かれた「招き看板」を、劇場正面に掲げる行事。
京都における晩秋の風物詩となっている。

【まねき上げ(南座)】
毎年11月25日(25日が日曜日の場合は26日)、京都・南座において、11月30日から始まる歌舞伎公演「吉例顔見世興行」に出演する役者名を書いた、まねき(招き看板)を劇場正面に掲げる行事。
   
南座(京都市東山区、正式名は京都四條南座)は、京都一の繁華街・四条通に面しており、多くの人々が通り、勘亭流で書かれた「まねき」と呼ばれる木の看板を見ることにより、市民は年の瀬が近いことを感じます。
(京都の年末の風物詩)
     
*まねき上げ自体は、他の劇場(御園座)でも行われていますが、京都・南座がもっとも有名で、一般的に「まねき上げ」といえば、11月25日(あるいは26日)に行われる南座でのものを指します。
     
*まねき上げは前日から行われ、25日の朝(あるいは26日の朝)に完成し、その後、清めの儀式などを行い、興行の成功を祈ります(完成直後の清めの儀式などを「まねき上げ」と呼ぶ説もあります)。
     
*京都南座恒例の「吉例顔見世興行」は、毎年11月30日から12月26日まで行われます。
江戸時代、役者の雇用契約は11月から翌年10月までの1年であり、11月に役者の顔ぶれが入れ替わった。その新しい一座を観客にみせるのが顔見世であり、現在もこの名残りで、11月以降、最初に行われる歌舞伎興行が「顔見世興行」と呼ばれている。
         
*まねきは、長さ180センチ、幅30センチのヒノキ板で、勘亭流(かんていりゅう)という丸みを帯びた太文字で、板いっぱい(隙間が無いよう)に書かれます。板いっぱいに書くのは、客席に空きがないようにとの願いが込められています。
    
<日時>
毎年11月25日朝9時頃(まねき上げの儀式など)
*まねき上げ自体は、前日から夜通し行われます。
*25日が日曜日の場合は、翌26日になります。
    
<場所>
京都・南座(京都市東山区)
・京阪電車「祇園四条駅」下車すぐ。
・阪急電鉄「河原町駅」から徒歩3分。
    
*参考…京都南座「まねき上げ」、「吉例顔見世興行」

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