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中国・人民元、3日続けての切り下げ

2015年8月13日、中国人民銀行(中国の中央銀行)が、人民元の為替レート(基準値)を、ドルに対して約1.1%切り下げた。
(1ドル=約6.40人民元)
         
11日に約1.9%、12日には約1.6%切り下げており、3日続けての「切り下げ」となった。
         
人民元のレート切り下げは、低迷している中国経済の建て直しが目的とみられる。
(通貨安による輸出増大を目的にしている)
また、急落した中国株式市場の株価対策のひとつともみられている。
   
*中国の株価は、今年6月12日に上海総合指数・終値で5166.35ポイントを記録した後、急落。7月8日には3507.19ポイントとなり、6月12日の終値から32%を超える下落となった。
株価の急落は、実体経済とかけ離れた高騰(バブル)となり、適正株価(2000から2500ポイントあたりとの意見が多い)への調整と見られている。
とはいえ、株価の急落は、中国にとっては大きな社会問題(大損する個人株主が続出する)となる。そこで中国当局は、株を売却できない対策を講じた。
さらに今回、通貨の切り下げを行なうことで、輸出増大による企業収益の向上を計り、企業価値の引き上げを狙ったものと見られている。
     
<人民元>
中国の中央銀行である中国人民銀行が発行している中国の通貨。
2005年から、複数の外貨に連動した為替レートを基準値とする「管理フロート制」が採られている。
         
*管理フロート制…為替レートの変動幅を、基準値から一定の範囲内に収める制度(固定相場制度のひとつ)。中国の場合は±2%内に収めている。

ニュースINDEX.2015年8月③
★経済・国際
『中国』
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