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上海総合指数、3507ポイント台

2015年8月21日、中国の株式市場を代表する株価指数「上海総合指数」の終値が、前日より156.55ポイント下落し、3507.74ポイントとなった。

上海総合指数は、今年6月12日に年初来高値をつけた後、急落し、7月8日には3507.19ポイント(終値)まで下げた。
その後、当局(中国証券監督管理委員会など)による株価対策が行われ、株価は持ち直しを見せたが、7月末の上海総合指数は3663.72ポイント(年初来高値から約29%の下落)となった。
      
8月の株価は一進一退を続けたが、ここに来て、世界的な株安の流れを受け、大きく下げる展開となった。

【中国の株価・急落事件(2015)】
中国の株式市場(上海と深セン)の株価が下落し、代表的な株価指数「上海総合指数」で、短期間(1ヵ月足らずの間)に、32%を超える下落となったこと。
また、急落に伴い、一般的な株式市場としては考えられない事態(売買停止など)になった事件。

2015年6月12日、上海総合指数が、終値で5166.35ポイントの年初来高値となる。
翌日以降、株価指数は急落。
2015年7月8日には、指数の終値は3507.19ポイントとなり、6月12日の終値から32%を超える下落となった。

この事態を受け、中国当局(中国証券監督管理委員会)は、7月8日に、
・中国証券金融による中小型株の購入額引き上げを発表。
・上場企業の大株主(持ち株比率5%以上の株主)や、経営陣による自社株売却を6ヵ月間禁止すると発表。
・国有企業に対し、保有する上場企業の株式を売却しないよう要請。
(これを受け、100社以上の国有企業が、市場が安定化するまで保有する上場企業の株式の売却を停止するとの誓約を表明)
などの市場安定化対策(株価下落対策)を行なった。

また、7月9日には、上海証券取引所と深セン証券取引所を合せた上場企業のうち、半数を超える1400社余が取引停止となる異常事態になった。

上場企業の半数が取引停止となり、中国株を組み込んだ投資信託(ファンド)の基準価格算出が困難となり、9日、野村アセットマネジメントが「野村新中国株投資」、「野村新中国A株投信」、「野村中国A株投信」、大和証券投資信託委託が「ダイワ・チャイナA(エース)」、「ダイワ深センA株ファンド」の取引(買付と解約)を停止した。

7月9日以降は、株価は少し戻し、また、取引停止も減少。
(7月16日時点で、取引停止は600社余りに)

7月17日、野村アセットマネジメントが「野村新中国株投資」解約受付けを再開。
7月21日、野村アセットマネジメントが「野村中国A株投信」解約受付けを再開。
7月24日、大和証券投資信託委託が「ダイワ・チャイナA(エース)」の解約受付けを再開。
(いずれも解約のみ。購入受付は中止のまま)

*中国の株価下落は、中国経済の低迷が一番大きな原因と見られている。バブル崩壊との見方も。
*野村アセットマネジメント…野村ホールディングス傘下の資産運用会社。1997年、野村投資信託委託と野村投資顧問が合併し発足。

<上海総合指数>
中国の株式市場を代表する株価指数。
上海証券取引所に上場するすべての株(A株とB株)の時価総額加重平均指数。
1990年12月19日を基準日とし、その数値を100としている。

株価指数=現在の市場全体の時価総額÷基準日の時価総額×100

ニュースINDEX.2015年8月⑤
★経済・国際
『中国』

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