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2017京都の桜開花予想、3月28日

2017年のQnewニュース・京都ソメイヨシノ開花予想は、平年と同じ、3月28日。
(10月5日現在の予想)
      
桜(ソメイヨシノ)の花芽は、前年の夏に出来、秋になると短日・低温を受け、休眠に入ります。
一定期間、低温にさらされると、花芽は休眠から目覚めます(休眠打破。1月から2月頃)。
休眠から覚めた後、気温が高くなると成長を始め、そして、開花します。
       
このため、桜の開花は、前年秋から春にかけての気温の推移により、日時が決まります。
京都では、早い年は3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。
     
9月9日、気象庁は「ラニーニャ現象が発生しているとみられる」と判断し、このラニーニャ現象は冬まで続く可能性が高いと発表しました。
また、9月23日に発表された3ヵ月予報では、11月の気温は「ほぼ平年並」、12月の気温は「平年並か低い」と予想しました。
       
ラニーニャ現象が発生すると、寒冬になることが多いことから、Qnewニュースの開花予想では、冬(12月~2月)の気温が、平年より1℃低くなると推測し計算した結果、3月28日開花予想となりました。
(計算式は下記に)
       
*休眠…活動を止め、成長を停止すること。
*京都でもっとも開花が早かったのは2002年の3月18日。もっとも遅かったのは1984年の4月9日。

【計算式・2017年の京都】
<計算の前提条件>
・ソメイヨシノの開花までに必要な積算温度は、立春(基準日)から約360℃(平均気温)…①。
・休眠打破に必要な低温(8℃以下)時間は、900時間。
・2017年の気温を、冬(前年12月~2017年2月)は平年より1℃低い、2017年の春(3月以降)は平年並と仮定。
・立春(2月4日)を、積算温度計算の基準日(平年)とする。
     
<2017年の休眠打破>
・基準日の立春まで、気温の低い期間は、12月(31日)+1月(31日)+2月(1日~3日の3日間)で65日間
・1℃低い期間(65日間)、1日当たり約2時間、8℃以下の時間が増加すると計算。
65日間×2時間=130時間…②
130時間分、休眠打破が早くなる。
       
・8℃以下の時間(京都市の1月~2月)は、1日24時間のうち21時間…③
     
<休眠打破が早くなる日数(②÷③)>
130時間÷21時間=6.2
約6日、平年の基準日(立春の2月4日)より早くなり、2017年の積算温度を計算する基準日は1月29日。
(計算上は、この日から桜の花芽が生長を始める)
     
<1月と2月の積算温度>
・1月気温を平年値(4.6℃)より1℃低いと推測。
1月の積算温度は、(4.6℃ー1℃)×3日(29日~31日)=10.8℃
・2月気温を平年値(5.1℃)より1℃低いと推測。
(5.1℃ー1℃)×28日=114.8℃
・1月と2月の積算温度は、10.8℃+114.8℃=125.6℃…④

<3月に必要な積算温度(①ー④)>
360℃ー125.6℃=234.4℃…⑤

・3月以降(2017年春)の平均気温を平年並と推測。
京都の3月の平均気温(平年値)は8.4℃…⑥
         
<3月の開花に必要な日数(⑤÷⑥)>
234.4℃÷8.4℃=27.9
計算上の京都の桜開花日は、3月28日。

*これは計算上の予想日で、今後の気象に左右されます。
*満開は、開花の約1週間後。
*満開の期間は約5日。

【開花まで生理と開花予想】
<桜の開花>
1、桜の花芽は、前年の夏に出来ます。

2、秋になると、花芽は、短日・低温を受け、休眠に入ります。
(休眠…活動を止め、成長を停止すること)

3、花芽は、一定期間、低温にさらされると、この休眠から目覚めます(休眠打破。1月から2月頃)

4、花芽は休眠から覚めたあと、気温が高くなると成長を始め、そして、開花します。

<桜の開花予想>
桜の花芽が休眠打破した日を計算し、それ以降の気温を予想し、開花日を予測します。
*ソメイヨシノの場合、休眠打破に8℃以下の気温が800時間~1000時間必要です。
*低い気温(4℃以下)であれば、必要とされる時間が短縮されます。
       
開花まで、どれくらい掛かるかは、休眠打破したあと、積算温度や積算時間で計算します。
*積算温度:一日の平均気温の和(あるいは最高気温の和)。
*積算時間:一定温度以上の時間の和。ex、8℃以上の時間が計300時間など。

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