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ラニーニャ現象が続く確率60%

2016年10月11日、気象庁が、エルニーニョ監視速報(2016年9月)を発表。
(大平洋赤道域・東部の海洋の状況)

9月のエルニーニョ監視海域・海面水温は、基準値と比べ、ー0.3℃。
気象庁は、「ラニーニャ現象が発生しているとみられる」と判断。
今後の見通しについて、冬にかけて平常の状態に戻る可能性(40%)もあるが、ラニーニャ現象が続く可能性(60%)の方がより高いと判断した。
     
<ラニーニャ現象の影響・日本>
ラニーニャ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が上昇し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発となります。
日本付近では、夏季は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向にあります。
また、沖縄・奄美では南から湿った気流の影響を受けやすくなり、降水量が多くなる傾向にあります。
       
一方、冬季は西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向にあります。
このため、ラニーニャ現象が発生すると、「夏は猛暑、冬は寒冬になる」といわれています。
*参考…気象庁「ラニーニャ現象について」

<エルニーニョ監視海域・海面水温、基準値との差(過去6ヵ月)>
・2016年4月…+0.8℃(+0.9℃)
・2016年5月…+0.1℃(+0.4℃)
・2016年6月…ー0.1℃(ー0.1℃)
・2016年7月…ー0.6℃(ー0.3℃)
・2016年8月…ー0.6℃
・2016年9月…ー0.3℃

*カッコ内の数値は5か月移動平均値。
*気象庁では、海面水温の5か月移動平均値が、+0.5℃以上となった場合をエルニーニョ現象、ー0.5℃以下となった場合をラニーニャ現象としている(速報の場合)。

ニュースINDEX.2016年10月③
★気象・国内
『エルニーニョ監視速報』

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