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ECB、買い入れ月800億ユーロに

2016年3月10日、ドイツ・フランクフルトで、ECB(欧州中央銀行)理事会が開催され、追加の金融緩和策を決めた。
        
理事会は、政策金利を0.05%から0.00%に引き下げる(ゼロ金利政策)とともに、中銀預金金利をマイナス0.3%からマイナス0.4%に引き下げた。
また、現在の国債等の買い入れ額を、4月から月800億ユーロに引き上げることを決めた。
(現在は月600億ユーロ)
       
<欧州中央銀行の量的緩和政策>
量的緩和政策は、中央銀行が市場の国債や債券を購入することで、通貨量を増加させ、景気の回復をはかる政策。
   
2015年1月22日、欧州中央銀行・理事会で、長期にわたる低インフレに対処するため(インフレ率の目標は2%)、金融緩和(国債等の買い入れ)を決定。
国債等の買い入れ金額は、月600億ユーロ(日本円で8兆円強)で、2015年3月からスタートし、少なくとも2016年9月まで行われることになった。
また、政策金利0.05%の維持が決まった。
      
2015年12月3日、欧州中央銀行・理事会で、追加の金融緩和が決まり、現在の国債等の買い入れを6ヵ月間延長することになった(少なくとも2017年3月まで続けられることに)。
また、政策金利0.05%の維持を決めるとともに、中銀預金金利をマイナス0.2%からマイナス0.3%に引き下げた。
       
2016年3月10日、欧州中央銀行・理事会で追加の金融緩和が決まり、現在の国債等の買い入れ額を4月から月800億ユーロに引き上げることとなった。
また、政策金利を0.05%から0.00%に引き下げる(ゼロ金利政策)とともに、中銀預金金利をマイナス0.3%からマイナス0.4%に引き下げた。
*中銀預金金利…中央銀行(ECB)が金融機関から預かる際の金利。日本の場合は日銀当座預金金利にあたる。
       
<2016ECB理事会・日程>
・1月21日
・3月10日
・4月21日
・6月2日
・7月21日
・9月8日
・10月20日
・12月8日
*金融政策を決定する理事会のみ

ニュースINDEX.2016年3月③
★政治・国際
『ヨーロッパ』

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