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マイナス金利適用、当座預金の7.7%

2016年5月16日、日本銀行が4月の日銀当座預金残高(速報値)を発表。
       
日銀当座預金残高(4月16日~5月15日の平均残高)は、282兆4270億円 。
このうち、付利の対象となる当座預金残高は、275兆8300億円。
内訳は、プラス金利適用残高209兆3680億円(75.9%)、ゼロ金利適用残高45兆2320億円(16.4%)、マイナス金利適用残高21兆2300億円(7.7%)。
        
3月15日の日銀金融政策決定会合で、MRF受託残高などがゼロ金利適用となったため、前月と比べ、マイナス金利適用残高が減少、ゼロ金利適用が増加した。
      
*カッコ内は、当座預金に占める割合。
*前月(3月16日~4月15日の平均残高)は、プラス金利適用210兆380億円(78.8%)、ゼロ金利適用26兆9410億円(10.1%)、マイナス金利適用29兆7240億円(11.1%)。
*3月15日の日銀金融政策決定会合で、MRF受託残高(昨年の受託残高を上限とする)をゼロ金利適用に、「貸出支援基金」や「被災地金融機関支援オペ」増加額の2倍の金額をゼロ金利適用とすることが決まった。
       
【2016年4月・日銀当座預金残高】
(4月16日~5月15日の平均残高)
282兆4270億円
<業態別内訳>
・都市銀行…102兆250億円
・地方銀行…20兆9400億円
・第二地方銀行…4兆6390億円
・外国銀行…21兆9230億円
・信託銀行…33兆9460億円
・その他準備預金制度適用先…70兆6190億円
・その他の当座預金取引先(第一種金融商品取引業者など)…28兆3360億円
          
【日本銀行当座預金における金利】
2016年1月29日、日本銀行の金融政策決定会合で、現行の金融政策の維持とともに、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入を決定した。
具体的には、日本銀行当座預金を3つの階層の分割し、それぞれの階層に応じてプラス金利、ゼロ金利、マイナス金利を適用する。
2016年2月16日から実施される。
     
<当座預金の3つの階層>
1、基礎残高…+0.1%を適用(プラス金利適用)。
各金融機関が積み上げた既往の残高。
         
2、マクロ加算残高…0%を適用(ゼロ金利適用)。
・所要準備額に相当する残高。
・金融機関が貸出支援基金および被災地金融機関支援オペにより資金供給を受けている場合には、その残高に対応する金額。
・日本銀行当座預金残高がマクロ的に増加することを勘案して、適宜のタイミングで、マクロ加算額の基礎残高に掛目を掛けて算出を加算していく。
       
3、政策金利残高…-0.1%を適用(マイナス金利適用)。
・各金融機関の当座預金残高のうち、1と2を上回る部分。
       
*現金保有額が大きく増加した場合の取り扱い
金融機関の現金保有によってマイナス金利の効果が減殺されることを防止するため、金融機関の現金保有額が基準期間から大きく増加した場合には、その増加額を、マクロ加算残高(それを上回る場合には基礎残高) から控除する。

ニュースINDEX.2016年5月④
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