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G7財務・中央銀行会合の概要を発表

2016年5月24日、財務省が、仙台市で開催されたG7財務大臣・中央銀行総裁会議の概要を発表。
     
G7財務大臣・中央銀行総裁会議は、G7の財務大臣、G7の中央銀行総裁、欧州委員会委員、欧州中央銀行総裁、ユーログループ議長や関係する国際機関の長が参加し、5月20日と21日、仙台市秋保地区のホテル佐勘をメイン会場にして開催された。
     
今年は、「世界経済の再興」、「強靭な国際金融アーキテクチャの構築」、「持続的かつ包摂的な開発」、「国際的な金融フローの健全性の促進」の4つをテーマとして、活発な議論が行われた。
       
【G7財務大臣・中央銀行総裁会議(概要)】
(財務省発表の議長サマリーをまとめたものです)
<世界経済の再興>
・世界経済の回復は続いているが、成長は緩やかで、潜在成長を下回っている。
・世界的な見通しへの不確実性は増している。
・全ての政策手段(金融、財政)を動員するという合意を再確認した。
・経済成長を強化するため、財政政策を実施することの重要性に合意した。
・為替レートを目標としないことなど、これまでの為替相場における合意を再確認した。
      
<強靭な国際金融アーキテクチャの構築>
グローバル金融セーフティネットの規模と一体性を確保することで合意。
       
<持続可能かつ包摂的な開発に向けて>
・質の高いインフラについて、首脳間でもさらなる議論を行っていくことで一致。
・難民問題に関して、人道支援から復興・開発まで切れ目のない支援を、国際社会が一体となって取り組むべきとの認識を共有。
       
<国境を越えた金融フローの健全性の促進>
・「パナマ文書」の流出により浮き彫りとなった問題について、議論を行った。
・BEPS対策について、G7として協調して実施することを再確認。
・6月に京都で開催される包摂的枠組みの第1回会合への参加を、各国に呼びかけることで合意。
・実質的所有者の透明性を改善することで合意。
     
*BEPS…Base Erosion and Profit Shiftingの頭文字による略語。税源浸食と利益移転。国際間の二重非課税を利用して行う租税回避行為。

ニュースINDEX.2016年5月⑤
★政治・国際
『G7』

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