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伊勢志摩サミット、閉幕

2016年5月27日、伊勢志摩サミットが2日間の日程を終え、閉幕した。
     
今年のG7サミットは、世界経済やテロ、難民問題、パナマ文書の流出により浮き彫りとなったBEPS問題、南シナ海、ウクライナなど地域問題について討議し、その成果はG7伊勢志摩首脳宣言として発表された。
なお、次回2017年のサミットは、イタリア・シチリア島で開催されることになった。
         
*BEPS…Base Erosion and Profit Shiftingの頭文字による略語。税源浸食と利益移転。国際間の二重非課税を利用して行う租税回避行為。
       
【G7伊勢志摩サミット(概要)】
(外務省発表をまとめたものです)
<世界経済について>
・経済成長のため、全ての政策手段(金融、財政)を動員するという合意を再確認した。
・経済成長に資する分野への更なる投資を進める。
・為替レートを目標としないことなど、これまでの為替相場における合意を再確認。
       
<租税及び透明性>
・6月に京都で開催される包摂的枠組みの第1回会合への参加を、各国に呼びかけることで合意。
・実質的所有者の透明性を改善することで合意。
       
<貿易>
・TPP署名国に対し、国内手続を完了することを奨励する。
・メガFTAを後押しすることを確認。
・自由貿易の重要性、及び保護主義抑止を再確認。
・途上国の貿易自由化を促すことでも一致。
       
<テロについて>
・各国の強みを活かし、相互補完的に国際的な取組を主導していくことで一致。
・テロ対策に関する国際的な取組「G7テロ・暴力的過激主義対策行動計画」について合意。
       
<難民問題について>
・大規模難民流入に直面する欧州に対し、G7の結束・連帯を表明。
・短期的な人道支援に加えて、根本原因に対応することの重要性につき一致。
       
<地域問題について>
・シリアに対し、全国的な「敵対行為の停止」を求める。
・イラク国民に対する継続的な支援で合意。
・イランの包括的共同作業計画の完全な履行を再確認。
・北朝鮮の拉致問題、核・ミサイル問題の包括的解決に向けたG7の連携を確認。
・ウクライナ問題について、関係者にミンスク合意の完全履行を求めていく。また、ウクライナの包括的国内改革を促す。
・海洋安全保障について、紛争解決は平和的手段の利用を確認。東シナ海・南シナ海の状況について懸念を表明。「海洋安全保障に関するG7外相声明」を支持。
       
<次回サミットについて>
・次回サミット(2017年)は、イタリア・シチリア島で開催する。

ニュースINDEX.2016年5月⑥
★政治・国際
『G7』
G7外務
画像:外務省HPより
G7外務
画像:外務省HPより
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