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ナザン前大統領逝去、哀悼の意を表明 ２０１６年８月２４日、安倍総理は、ナザン・シンガポール前大統領が逝去されたことを受け、リー・シェンロン・シンガポール首相宛てに弔意メッセージを発出した。 外務省によると、弔意メッセージは哀悼の意を表明するとともに、ナザン前大統領の両国関係発展に尽くされた功績に感謝を表した。 ＜安倍総理・弔意メッセージ＞ ナザン前大統領のご訃報に接し、日本政府を代表して、シンガポール共和国政府及び同国国民、並びにご遺族の皆様に対し、謹んで哀悼の意を表します。 ナザン前大統領は、国民統合の要として、シンガポールの安定と繁栄に大いなる貢献をされました。 また、日本語も堪能な大変な親日家でもあられたナザン前大統領は、２００９年に国賓訪日をされ、今日の日本とシンガポールの友好関係の発展にも並々ならぬご尽力をされました。 特に、１９７４年のいわゆるシンガポール事件が発生した際、文字通り身を挺して、その解決に多大な貢献をいただきました。 ナザン前大統領の生前の功績と、我が国に対する長年のご厚情を偲びつつ、ご冥福を心からお祈りします。 【シンガポール事件とは】 １９７４年１月３１日、武装した日本赤軍メンバー２人とパレスチナ解放人民戦線のメンバー２人の計４名が、シンガポールのブクム島にある石油精製施設にボートで上陸し、石油精製施設を爆破。その後、従業員５人を人質に取ったテロ事件。 シンガポール政府は、人質の解放、武器の放棄と引き換えに、安全にシンガポールから脱出するための「保証人団」の提供を提案。 保証人団はシンガポール政府役人とシンガポール軍人の計１２名で構成され、事件当時、国防省治安情報局長官であったナザン前大統領は、保証人団の団長を務めた。 ２月８日、ハイジャック犯は「保証人団」とともに、日航機でクウェートへ出発。保証人団はクウェートにて解放された。 ＊参考…外務省発表「シンガポール事件」。 |
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