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スペイン、クリミア・コンゴ出血熱が発生

2016年9月3日、外務省が、スペインでのクリミア・コンゴ出血熱について、海外安全情報(スポット情報)を発表。

9月1日、スペイン保健省は、国内初となるクリミア・コンゴ出血熱の感染者が2名確認されたことを発表。
1例目の感染者は、8月25日にマドリード市内の病院で死亡した62歳の男性で、アビラ県(マドリード市の西北西約110Km)を散歩中にダニに刺された。
2例目の感染者は、1例目の患者の治療に当たっていた看護婦(入院中。症状は安定している)。
現在、この2名の患者と接触のあった約200名(そのうち半数は病院関係者)が、保健局の監視下に置かれている。
       
今回のスペインでのクリミア・コンゴ出血熱の発生は、西ヨーロッパにおける最初の国内感染例と見られています。
スペインに渡航・滞在される方は、ダニに咬まれない、家畜などにむやみに触れないなどの予防に努めてください。
また、発生地域から帰国し、疑わしい症状がある場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。
       
<クリミア・コンゴ出血熱とは>
クリミア・コンゴ出血熱ウイルスが原因の感染症。
ウイルスを保有したマダニに咬まれたり、ウイルスに感染した動物(特にヒツジなどの家畜)や人の血液などに接触することにより、感染する。
中国西部、東南アジア、中央アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカで発生している。
       
症状は、2~9日の潜伏期間ののち、発熱、関節痛、発疹、紫斑(出血)、意識障害などの出血症状がみられる。
症状出現後2週間ほどで、感染者の約30%が死亡します。
回復する場合は、症状出現後9~10日で症状が改善します。
      
特別な治療法はなく、症状に応じた治療が行われます。
ワクチンや予防する薬もありません。
発生国へ渡航される方は、草の茂ったマダニの生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避けるなど、ダニに咬まれないよう注意を。
また、家畜にむやみに触れないよう心がけてください。

ニュースINDEX.2016年9月①
★社会・国際
『感染症・スペイン』
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