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EAS、仲裁判断を無効とした国は無し

2016年9月8日、ラオス・ビエンチャンで、東アジア首脳会議(EAS)が開催された。
     
東アジア首脳会議は、東アジア地域及び国際社会の重要な問題について、具体的な協力を進展させる目的で、2005年12月にマレーシア・クアラルンプールで発足した。
ASEAN10ヵ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア)、日本、アメリカ、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インド、ロシアの首脳による会合。
第11回会合となる2016年は、ラオスのトンルン・シースリット首相が議長を務めた。
       
外務省によると、会合は協力関係、国際情勢を中心に話し合った。
協力関係では、多くの首脳が最近のテロ事件を強く非難するとともに、テロ対策とEAS参加国間での連携の重要性を訴えた。
           
国際情勢では、全ての首脳が南シナ海問題を取上げ、仲裁裁判や国連海洋法条約に言及。国際法に従った紛争の解決を求める発言を行なった。
なお、仲裁判断を無効と主張した国は、一つもなかった。
       
北朝鮮問題についても、多くの首脳が取り上げ、核兵器及び弾道ミサイル開発に対する懸念を表明。
核の「不拡散に関するEAS声明」が採択された。
     
<参考:仲裁判断>
2016年7月12日に、オランダ・ハーグの仲裁裁判所が下した、南シナ海紛争について最終的な判断(判決)。
・中国の主張(南シナ海のほぼ全域に中国の主権が及ぶ)は、法的な根拠が無い。
・中国が実効支配している南沙諸島は、満潮時は海面下となる「低潮高地」や岩であり、排他的経済水域(EEZ)や大陸棚は認められない。
・中国による、フィリピンのEEZ内での漁船妨害や人工島造成は、フィリピンの主権を侵害している。

ニュースINDEX.2016年9月②
★政治・国際
『東アジア』

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