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原油先物価格、26日は59ドル台

2017年12月26日(現地時間)、ニューヨーク・マーカンタイル取引所のWTI原油先物価格(2月限)は、連休前より1.50ドル上昇し、1バレル59.97ドルで取り引きを終えました。

高騰は、リビアで原油パイプラインが爆破された影響と見られています。
     
海外メディアによると、26日、リビアでエスシデル港(同国最大の原油積み出し港)とつながっていた、原油パイプラインが爆破されました。
リビア国営石油によると、原油生産が日量7万~10万バレル減少する事態に陥った模様です。
 
この状況を受け、26日の原油市場は高騰しました。
        
*爆破による、詳しい被害状況については、現在、調査中。爆破は武装集団によると見られています。
*世界全体の原油の生産量は、日量8867万3千バレル(2014年)。
     
*1バレル…約159リットル
*原油価格は、在庫の状況や産油国による減産の状況などで、乱高下の相場となっています
        
*原油価格はインフレ率と密接な関係にあり、アメリカ当局(FOMC)の金融政策に大きな影響を与える。このため、原油価格の推移に注目が集まっています
         
【近年の原油取引状況】
原油価格は、2014年秋以降、下落が続き、2015年1月には約6年ぶりに1バレル50ドル割れとなりました。
2015年の8月に入ると1バレル40ドル割れとなり、2015年(12月31日)は1バレル37.04ドルで取り引きを終えました。
 
2016年に入っても下落が続き、1月15日に終値でも1バレル30ドル割れとなりました。
その後は上昇の流れとなり、さらに2016年9月28日、アルジェリアで開催されたOPEC(石油輸出国機構)閣僚会議において、減産で合意し、取り引き価格が上昇。
         
2016年(12月30日)は1バレル53ドル台で取り引きを終えました。
2016年は1年間で約46%の価格上昇となりました。
        
2017年は、1バレル50ドルを挟んで、大きく価格が動く相場が続いています。
2017年6月21日には1バレル42ドル台まで下落しました。

2017年の10月中旬以降は上昇の流れとなり、11月22日には1バレル58ドル台に乗せ、12月26日には1バレル59ドル台に乗せました。

ニュースINDEX.2017年12月③
★経済・国際
『アメリカ』


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