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ブラジルで黄熱が流行、注意

2017年2月2日、外務省が、ブラジルでの黄熱について、海外安全情報(スポット情報)を発表。

ブラジル保健省によると、2016年12月1日から2017年1月27までに、ブラジル国内で555例の黄熱の感染疑い例(うち確定87例)が報告されています。
このうち、死亡例は107例。
         
感染者の発生地域は、南東部の3地域(ミナス・ジェライス州、エスピリト・サント州、サンパウロ州)、中西部の2地域(ゴイアス州、マット・グロッソ・ド・スル州)、北東部の1地域(バイーア州)の計6地域。
         
このうち、ミナス・ジェライス州で最も多くの感染者が報告されており、全体の報告例(555例)のうち、504例が同州での発生となっています。
同州知事は、1月13日付けで、4つの市(コロネル・ファブリシアーノ市、ゴベルナドル・ヴァラダレス市、マニュミリム市、テオフィロ・オトニ市)に対して、黄熱に関する180日間の緊急事態宣言を発出しました。
       
ブラジルに渡航される方は、黄熱ワクチンを接種し、現地滞在中は蚊に刺されないための対策を講じてください。
       
【黄熱とは】
黄熱ウイルスに感染した蚊(ネッタイシマカ)に刺されることでかかる全身性の感染症。
アフリカと南アメリカなどで感染者が報告されています。
ヒトからヒトへ感染することはありません。
      
<症状>
通常3~6日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状を示します。
感染しても症状がないか、軽い症状のみで終わる場合もありますが、症状を呈した患者のうち15%が重症となり、重症になった患者の致死率は20~50%に達します。
発症した場合には、重篤になるリスクの高い感染症です。
       
<治療・予防方法>
・特別な治療法はなく、対処療法が行われます。
・黄熱ワクチンの接種により予防することができ、1回の予防接種で終生免疫を獲得することができます。
黄熱予防接種証明書(イエローカード)は、接種後10日後から有効となりますので、渡航を計画されている方は、早めに接種を行うことが大切です。
・ウイルスをもった蚊に刺されることで感染するため、蚊に刺されないことが重要。

ニュースINDEX.2017年2月①
★社会・国際
『感染症・ブラジル』


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